「バタヤン」の愛称で親しまれ、「大利根月夜」「かえり船」などのヒット曲で知られる現役最高齢歌手だった田端義夫(たばた・よしお、本名:田畑義夫)さんが25日午前11時45分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。94歳。三重県松阪市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く予定。喪主は未定。10年3月に自宅で倒れ、入院生活を3年以上続けていた。 田端義夫歌手生活70周年記念全曲集 バタヤンの人生航路

胸の前で水平にギターを抱え、右手を突き上げて「オース!」と威勢良くあいさつする姿はもう見られない。長女で個人事務所社長を務める宮田紗穂里さん(34)によると、田端さんは10年3月に都内の自宅で倒れ、病院に搬送された。その際に胃かいようが見つかり入院。その後、一度も自宅に戻らなかった。

看病に付き添った夫人(61)によると2、3日前に体調を崩し、24日に容体が急変して危篤状態に。25日午前には紗穂里さん、長男、次男が病院に駆けつけ、家族4人が見守る中、眠るように息を引き取った。

夫人は「最期までジョークばかり言ってました」と明かした。紗穂里さんは「好きな物を食べ、好きなことをして、最高の人生だったと思う」と振り返った。
(バタヤン逝く…昭和歌謡の最長老、3年以上入院生活)

肺炎を公表されている有名人


肺炎を公表されている有名人としては、
中尾彬さん
森昌子さん
市川崑監督
竹内薫さん
山城新伍さん
松井珠理奈さん
ミッキー安川さん
奥山佳恵さん
桂歌丸さん
佐藤慶さん
小林桂樹さん
星野勘太郎さん
横澤彪さん
原田芳雄さん
内海桂子さん
貴城けいさん
真樹日佐夫さん
久米宏さん
などがいらっしゃいます。

肺炎とは


日本人の死亡率の第4位を占める疾患は肺炎であり、85歳以上の高齢者では肺炎が死亡率の第2位となり、治療薬として優れた抗菌薬を用いても高齢化社会が進む日本では大きな問題となっています。

罹患場所によって市中肺炎(普通の生活のなかで発症した肺炎)や院内肺炎(病院で治療中の患者、他の疾患を持つ患者に発症した肺炎)と分けたり、他にも感染した細菌やウィルスなどで分類したりします。起炎微生物の種類としては肺炎球菌とレジオネラの2菌種が重症肺炎の原因菌となり、注意する必要があります。

肺炎で最も頻度の多い原因は、肺炎球菌です。特に、ウイルス感染や喫煙で気道の線毛運動によるクリアランス機構(細菌を排除する機能)が障害されると、細気管支や肺胞腔内に吸入されて、肺炎が起こってしまいます。

肺炎の診断


肺炎の診断は、以下のようなものです。
肺炎の診断は、呼吸器に炎症が存在する症状・所見があり、X線写真で陰影を認めること、そして原因菌をグラム染色で認めるか培養で分離すること、またはその他の方法で原因菌を確定することが重要です。

臨床症状としては一般的に、喀痰や咳嗽、発熱、胸痛、息切れなどが重要です。一般細菌性肺炎(膿性痰を伴う湿性咳嗽が多い)と非定型肺炎(痰を伴わない乾いた咳が多い)では臨床像や検査所見などが異なり、治療方針も違ってくるため、両者を判別することは臨床的に重要です。

ただ、高齢者の場合、こうした症状があまり前面に出てこなく、食欲不振や自発性の低下のみが前面に立つ場合も多いので注意が必要です。

肺炎を疑ったら、まず胸部X線を撮影し、陰影が認められれば肺炎として、重症度の判定や病原微生物の検索へと進んでいきます。胸部X線で陰影の有無が判明しないときには、胸部CTが役立つ場合があります。また、胸水の存在や空洞形成なども診断には有用な所見です。

血液検査では、白血球数やCRP、赤沈、ムコ蛋白などの急性相反応の上昇がみられます。これは、炎症が起こっていることを示します。また、細菌性肺炎では白血球増加が特徴であり、マイコプラズマやクラミジア、ウイルスなどによる非定型肺炎では白血球は一般に増加しません。

非定型肺炎では、ASTやALTなどの酵素の上昇がしばしばみられます。マイコプラズマ肺炎では、寒冷凝集素の上昇も特徴的です。

原因となった微生物は、痰を検体としてGram染色などを行います。他にも、血液培養や血清学的診断法として、抗体価の上昇などをみて同定していきます。肺炎球菌やレジオネラ肺炎に関しては、尿中抗原を検査することもでき、簡便な検査ですのでよく用いられます。

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