yomiDrの医療相談室に、「口内炎を繰り返す」という相談が寄せられていました。
10年以上前から口内炎を繰り返す「再発性アフタ」に悩まされています。耳や首もズキズキ痛みます。抗生物質や漢方薬などを飲んでも治りません。良い治療法はないのでしょうか。(44歳女性)

この相談に対して、笠井耳鼻咽喉科クリニック院長である笠井創先生は以下のようにお答えになっています。
口内炎は、口の中とその周辺の粘膜の炎症で、唇、舌、歯肉、のどの奥などにできるものも含まれ、非常に多くの種類があります。口の中の部分的な刺激や全身的な抵抗力の低下など、様々な要因が関係して起こります。

最も頻度が高いのはアフタ性口内炎で、アフタと呼ばれる白い小さな円形の浅い潰瘍が粘膜にできます。

アフタ性口内炎のはっきりした原因は、わかっていません。再発を繰り返すことも多く、その場合は「再発性アフタ」と呼ばれます。10〜40歳代に起こりやすく、女性にやや多く、喫煙者には少ないのが特徴です。

大部分のアフタ性口内炎は数日から2週間以内に自然に治りますが、強い痛みで食事や会話が困難になるなど、生活の質に大きな影響を及ぼします。

口内炎は、口腔粘膜を有する各組織(舌・頬粘膜・歯肉・口蓋・口底および口唇)に発症した炎症症状の総称です。20〜50歳代の女性に多いといわれています。

特定部位に限局していれば舌炎、歯肉炎などとよぶこともあります。一般的には痛みを伴った小潰瘍やびらんをさすことが多いですが、白斑や紅斑あるいは水疱形成など多様な症状を呈することもあります。
アフタ性口内炎の治療は、症状を抑える対症療法が主体となります。
痛みを和らげ、治癒を早めるために、副腎皮質ホルモン(ステロイド)や抗菌薬の塗り薬、シール状の貼り薬などを使います。頻繁に口内炎を繰り返したり、治りにくかったりする場合は、粘膜の抵抗力を高めるためのビタミンB群・Cやニコチン酸製剤の内服薬を使うこともあります。

口内炎になったら、うがい薬や薄い塩水などで、口の中を清潔に保ちましょう。食事はビタミンやミネラル、たんぱく質など、幅広い栄養素をバランスよくとり、十分な睡眠を心がけ、疲れやストレスをためないことも重要です。

治療方法としては、頬粘膜や口唇には、アフタッチや、ワプロンPなどといった貼付する治療薬などが使用されます。

ただ、数年間にわたって再発を繰り返すものを再発性アフタとよび、類似した症状を呈するものにベーチェット症候群との鑑別が必要となります。また、重要となるのが口腔癌との鑑別です。1ヶ月以上治癒しないもの、潰瘍の周囲が盛り上がったり硬くなったりしたものは口腔癌も念頭に置く必要があると考えられます。

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