「アントニオ小猪木は入院をしてません」。アントニオ猪木のモノマネでおなじみのアントニオ小猪木(41)は6月19日(2013年)のブログで否定した。6月15日に同じく猪木のモノマネ芸人、アントキの猪木(39)が椎間板ヘルニアで入院したため、間違って心配する声が届いたという。アントニオ小猪木DVD 〜小闘魂11番勝負〜

「ヘルニアで入院したとニュースで流れたアントキの猪木には勿論、励ましのメールを送ったど!」「頑張れ!アントキの猪木!回復を心から祈ります!」と2ショットも掲載している。

また日本維新の会からの参院選出馬で話題を呼ぶアントニオ猪木について、「猪木さんの行動にも注目ダァーッ!」と応援しているが、猪木自身も「各方面から『猪木さん大丈夫ですか』て連絡が来るけど、みんな俺じゃないぞ」と間違えられていることを6月17日のツイッターで報告している。
(アントニオ小猪木「私は入院してません。椎間板ヘルニアはアントキの猪木」)

椎間板ヘルニアを公表した有名人


椎間板ヘルニアを公表した有名人としては、
出川哲朗さん
YOSHIKIさん
タカアンドトシ・トシさん
高橋由伸選手
赤星憲広選手
ペ・ヨンジュンさん
などがいらっしゃいます。

椎間板ヘルニアとは


椎間板は、隣接する脊椎の椎体と椎体の間にあるものです。円盤状をしており、周辺部の線維軟骨性の線維輪と、中央部のゼリー状構造の髄核からなっています。機能としては、脊柱において、椎体と椎体の間のクッションとして働いたり、椎体の運動の支点の役割をしています。

椎間板ヘルニアとは、この椎間板に異常な外力が加わり、線維輪を破って中心の髄核が流れ出ることによって生じます。結果、脱出した椎体の部分が神経根を圧迫して、腰痛や坐骨神経痛(下肢痛)などを生じます。

20〜40歳台の男性(スポーツ活動なども激しくなる、思春期頃から罹患者が増加する)に多いといわれています。一般的には、寛解と増悪を繰り返すようです。一般に中腰での労働、重量物の挙上、くしゃみなどを誘因として発症することが多いですが、何ら誘因のない場合もあります。

椎間板ヘルニアは、頚椎、胸椎、腰椎のどこにでも発生する可能性があります。ですが、特に後縦靱帯、脊椎骨の構造の差から、頸椎より腰椎に生じやすく、胸椎にはまれなものであるといわれています。

特に、L4/5間(第4腰椎と第5腰椎の間)、L5/S間(第5腰椎と仙椎の間)のヘルニアがほとんどを占めます。したがって、神経根としてはL5(第5腰椎)、S1(第1仙椎)の障害が最も多く、膝以下から足部の疼痛、知覚障害や筋力低下などが主立った症状となります。末梢神経では、S1を主とする坐骨神経、深腓骨神経、浅腓骨神経、脛骨神経などに添った疼痛があり、坐骨神経痛などがよく起こるようです。

椎間板ヘルニアの治療


椎間板ヘルニアの治療としては、以下の様なものがあります。
治療としては、まずは保存的療法が原則となります。というのも、椎間板ヘルニアは自然消退することがあり、ヘルニア塊の大きいものや遊離脱出したもので吸収される割合が高いからです。

非ステロイド性消炎鎮痛薬と筋緊張弛緩薬の併用は、椎間板ヘルニア症例を含む腰痛症例に有効であるといわれ、硬膜外ステロイド注入は疼痛軽減に有効です。他にも、理学療法(マニピュレーション)、物理療法(牽引,温熱療法など)、装具療法などが行われることもあります。

手術は、馬尾症候群(膀胱直腸障害)といって、排尿障害などを呈する場合は、予後の観点からできるだけ早くに手術を施行することが必要となります(絶対的適応)。ほかにも、痛みや神経障害の程度、期間、日常生活における困難の度合いに応じ、十分な説明のうえ患者と相談して、手術するかどうかを決定します(相対的適応)。

手術としては、片側の椎弓や椎間関節内側部を部分切除によって開窓し、神経組織をよけてヘルニア腫瘤を摘出するLove変法が一般的であるといわれています。ヘルニア腫瘤のみを摘出するヘルニア摘出術、母髄核の一部を含めて摘出する髄核摘出術などがありますが、手術成績にはあまり違いはないようです。

手術後は、1〜3日後に軟性コルセットを装着して離床させることが多いようです。7日目から腹・背筋力の協調運動をはじめ、10〜14日で退院となります。術後1ヶ月の間はコルセットを装着して過ごしてもらいます(スポーツ活動は2ヶ月以降)。