末期がんと闘病しながら、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の“しずちゃん”こと山崎静代(34)=よしもとクリエイティブエージェンシー=の専属ボクシングトレーナーを務めていた梅津正彦氏が23日午前1時ごろ、悪性黒色腫のため入院先の東京・中央区内の病院で死去した。44歳だった。南海キャンディーズ・しずちゃん ボクシングドキュメタリー~ロンドンへの挑戦~(仮) [DVD]

山崎の所属事務所によれば、しずちゃんは臨終に立ち会い、恩師の最期を見取ったという。

梅津氏は08年からしずちゃんを指導。映画のアクションディレクターとしても北野武監督作品の映画「アウトレイジ」や、11年公開の「あしたのジョー」での山下智久(矢吹丈役)、伊勢谷友介(力石徹役)に本格指導を施した。

12年1月に太ももに進行性の皮膚がんが発覚。闘病生活中も、しずちゃんが日本代表として初出場した12年5月の世界選手権(中国)に駆けつけるなど情熱を注ぎ込んだ。今月7日には講演会にも出席し、14日の名古屋でのプロボクシング興行には車椅子で現れた。4月のアマチュアボクシングの興行では「3か月半の余命と言われてるが、山崎のためにも12月の全日本選手権まで頑張りたい」と意欲を示していたが、願いはかなわなかった。
(【BOX】しずちゃんトレーナー・梅津正彦さん、悪性黒色腫で死去)

悪性黒色腫(メラノーマ)とは


皮膚悪性腫瘍は、悪性黒色腫(メラノーマ)と非黒色腫性とに大別されます。
悪性黒色腫(メラノーマ)とは、メラニン色素を作る細胞であるメラノサイトが癌化によって生じる悪性腫瘍です。多くは黒褐色の病変として皮膚に生じてきます。ホクロと似た形状であるため、放置や診断において見逃されるケースもあります。

メラノーマ(悪性黒色腫 malignant melanoma)は、メラニン色素を作る細胞であるメラノサイトが癌化によって生じる悪性腫瘍です。日本では、足底(足の裏)や手足の爪部などの四肢末端部が好発部位であるといわれています。

年間1,500人〜2,000人が発症し、転移すると90%が5年以内に死に至るといわれており、悪性度の高い腫瘍です。世界的に増加傾向が著しいがんの1つであるともいわれ、その原因の1つに、オゾン層破壊による過度の紫外線照射が挙げられています。

頻度としては、世界的に増加傾向が著しいがんの1つであるといわれています。その誘因の1つに、過度の紫外線照射が挙げられています。ちなみに、皮膚以外にも口腔・鼻腔粘膜、脈絡膜、脳軟膜からも発生します。

病型は、悪性黒子型、表在拡大型、結節型、末端黒子型の4型があり、粘膜型を区別することもあります。日本人では掌蹠、爪甲部の末端黒子型が40%を占めていますが、最近体幹や下腿に発症する表在拡大型が増加傾向にあります(白人では体幹や四肢に好発し、表在拡大型が大多数を占める)。

メラノーマの治療


メラノーマの治療としては、以下のようなものがあります。
治療方針の決定のため、新病期分類にしたがって病期の評価をします。
病期は原発巣の厚さ(tumor thickness:TT)と潰瘍化、所属リンパ節転移、遠隔転移により決定されます。原発巣の厚さは、高周波エコーやMRIで評価を試みます。術前に理学的および画像上、所属リンパ節に転移が認められない場合で、原発巣の厚さが1 mm超の場合や1 mm以下でも潰瘍化を伴う場合、sentinel node biopsyを施行します。

sentinel nodeに転移があれば根治的郭清術を施行します。術前に明らかな所属リンパ節転移が認められる場合も根治的リンパ節郭清術を施行します。

治療としては、病期0〜靴任△譴亞芦陛療法が原則です。
悪性黒子型や末端黒子型は臨床的に色素斑の境界がしばしば不明瞭なので、局所再発の頻度がほかの病型に比べ高いといわれています。故に、切除標本で組織学的に異型メラノサイトの範囲を確認することが重要です。

また、メラノーマは根治的外科手術を行っても再発や転移率が高いことから、術後補助療法(いわゆるアジュバント療法)を行うことが一般的です。遠隔転移を起こした進行期メラノーマの予後はきわめて不良であり、現時点では化学療法が中心です。

病期0(表皮内病変)では、病巣辺縁から5 mm〜1 cm離して皮下脂肪織深層で切除します。病期I(TT≦2 mm)では、病巣辺縁から1〜2 cm離して皮下脂肪織深層または浅在性筋膜まで切除します。

病期II(2mm<TTまたは1<TT≦2mmでも潰瘍化を伴うもの)では、病巣辺縁から2〜3 cm離して浅在性筋膜まで切除します。術後補助療法としてインターフェロンβ(フエロン)の局注を施行することがあります。TTが4 mm超の場合はDAV-フエロン療法を施行します。

病期(所属リンパ節転移)では、原発巣切除および根治的リンパ節郭清術を施行します。原発巣は辺縁から3 cm離します。術後補助療法としてDAV-フエロン療法が頻用されています。しかしながら、DAVによる2次発癌の可能性もあるため、高齢者には施行しないなどの慎重な適応選択が必要となります。

病期IV(遠隔転移)では、原則として化学療法が主体となります。しかしながら、限局性で非進行性の肺転移病変などでは延命効果を期待して転移巣切除が行われることもあります。

脳転移に対してはガンマナイフなどを用いた放射線療法が施行されることもあります。化学療法ではDAC-Tam療法が施行されることが多いですが、有害反応が多く、繰り返し施行できない場合があります。その場合、有害反応の少ないDTIC単独療法が選択されることもあります。

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