JAMAに記載された内容によると、「Clinical Decision Rules to Rule Out Subarachnoid Hemorrhage for Acute Headache」によると、頭痛患者からクモ膜下出血を同定する基準が提言されていました。



研究の方法としては、神経学的欠損のない急性頭痛患者2131人を対象に、クモ膜下出血(SAH)の臨床的判断基準の確度をコホート研究で検証。

既定の基準(40歳以上、頸部痛または硬直、意識消失、活動中に発症)は感度98.5%、特異度27.5%であったそうです。「雷鳴頭痛」と「頸部屈曲制限」を追加したオタワSAH基準は感度100%、特異度15.3%だったそうです。
これらをまとめると、
1) 40歳以上
2) 頸部痛または硬直
3) 意識消失
4) 活動中に発症
5) 雷鳴頭痛
6) 頸部屈曲制限

ということになりそうです。項部硬直と頸部屈曲制限、頭痛・頚部痛と雷鳴頭痛は重なってそうですが、こうした症状が現れた場合は、「単なる頭痛」と思わずに、クモ膜下出血を疑った方がよさそうです。