「ブルーベリーやブドウ、リンゴなどの果物を多く摂取している集団の糖尿病リスクが低い」「ただし、フルーツジュースの摂取では糖尿病リスクが上昇する」ということが、前向きコホート研究の結果として示されました(BMJ誌電子版のFruit consumption and risk of type 2 diabetes: results from three prospective longitudinal cohort studiesに掲載)。



果物の積極的な摂取は、2型糖尿病を含む多くの慢性疾患の一次予防になると考えられており、実践が推奨されていますが、2型糖尿病について、果物摂取の一貫した利益は示されていなかった。また、果物の種類により、2型糖尿病リスクへの影響の程度が異なることが示唆されました。

研究方法としては、質問票を用いた食物摂取頻度調査を、ベースライン時と、それ以降おおよそ4年ごとに実施しています。質問項目の中に継続的に含まれていた果物は、
ブドウ/干しブドウ、モモ/プラム/アプリコット、プルーン、バナナ、カンタロープメロン、リンゴ/ナシ、オレンジ、グレープフルーツ、イチゴ、ブルーベリー、スイカだった。フルーツジュースについては、リンゴ、オレンジ、グレープフルーツ、その他のジュース
の摂取頻度を尋ねています。
果物の種類ごとに、週間に3皿増加当たりのハザード比を求めたところ、以下の様なものになりました。ちなみに、ハザード比とは、基準となる治療など(A)と他の治療など(B)とを比較したとき、ハザード比が1であれば2つの治療法に差はなく、ハザード比が1より小さい場合には治療(B)の方が有効と判定され、その数値が小さいほど有効であるとされます。

この結果をみると、
ブルーベリーが0.74(0.66-0.83)、ブドウと干しブドウは0.88(0.83-0.93)、プルーンは0.89(0.79-1.01)、リンゴとナシは0.93(0.90-0.96)、バナナが0.95(0.91-0.98)、グレープフルーツは0.95(0.91-0.99)、モモ/プラム/アプリコットは0.97(0.92-1.02)、オレンジは0.99(0.95-1.03)、イチゴは1.03(0.96-1.10)、カンタロープメロンは1.10(1.02-1.18)
でした。
一方、上記の果物をジュースにして飲む場合には、ハザード比は1.08(1.05-1.11)とリスク上昇を認めたそうです。

この結果によると、ブルーベリーを食べている人は、もっとも糖尿病が少なくなった、という結果になっています。もしかしたら果物を多く摂取している→甘いお菓子などの間食をしている人が少ない、といった、果物の効果以外の要因があるのかもしれませんが、フルーツ好きの人には嬉しいニュースかもしれませんね。