2013年10月21日放送予定の「主治医が見つかる診療所」では、「早期発見SP 失明の恐れのある眼の病気」というテーマが取り扱われるようです。
実は近年、気が付かないうちに進行し、いつの間にか失明を招く可能性がある、危険な眼の病気を発症する人が増えているといいます。白内障に緑内障、加齢黄斑変性などの恐ろしい眼の病気について、発症した方々の証言や専門医の解説を交えてお送りします。


白内障とは


白内障とは、水晶体が混濁した状態の総称です。大きく分けて、生まれつき水晶体の混濁が認められる先天白内障と、生後何らかの原因で水晶体に混濁が生じた後天白内障があります。

原因は加齢に伴うものが多く、そのほか糖尿病や筋ジストロフィーなどの全身疾患に伴うもの、ステロイド薬などの薬剤性、ほかの眼疾患(ぶどう膜炎・網膜色素変性など)に伴うもの、先天性のものなどがあります。

また、混濁部位によって、核、皮質、前・後嚢下白内障に分類されます。症状は混濁の部位と程度により異なりますが、霧視(視野に霧がかかったように見える状態)、羞明(過度にまぶしい状態)、視力障害などがあります。

視力障害は、白内障では一般的に徐々に進行します。また、視野の中で中心など特定の部位が見にくいなどの暗点が生じるのでなく、全体的にまんべんなく「かすむ」症状が特徴的です。また、遠方と近方の視力も同時に低下します。

さらに、羞明といって、後嚢下混濁など混濁の部位によっては、日当たりの強い場所や車のヘッドライトに対し強い「まぶしさ」を感じることもあります。

ほかにも、近視化という症状も現れることがあります。水晶体中央部(核部)の硬化により屈折力が強まり、近視が進行することがあります。中年になって近視が進行すると、かえって近くが見やすくなる場合があります。

緑内障とは


緑内障は、眼圧が上昇して視神経が障害され、特徴的な視神経乳頭障害と視野異常などの視機能異常を来す疾患です。糖尿病網膜症とならび失明原因としては非常に多いです。緑内障は40歳以上の約5%に有病率をもつ疾患です。

発症原因により原発・続発・先天性、進行の早さにより急性・慢性、隅角の形態により開放隅角・閉塞隅角などに分類されます。緑内障においては、中心視野が比較的最後まで残るため、視野異常や視力低下を自覚するのはかなり末期に至ってからです。定期的な眼圧測定などが早期発見としては重要です。

加齢黄斑変性症とは


加齢黄斑変性とは、加齢に伴い網膜の中心にある「黄斑」と呼ばれる部分に異常が生じる疾患です。網膜の中心部は黄斑とよばれ、ものを見るときに最も大切な働きをします。この黄斑の働きによって私達は良い視力を維持したり、色の判別を行ったりします。つまり、この部分に異常をきたすと、長い間かかって視力が低下していきます。

加齢黄斑変性は「萎縮型(新生血管の関与がなく、網膜色素上皮細胞や脈絡膜毛細血管板の萎縮を来す)」と新生血管が関与する「滲出型」とがあります。このうち主に治療の対象となり、また高度の視力障害をきたすために問題となるのは滲出型です。

滲出型では、増殖組織を伴った新生血管から黄斑に出血や滲出を生じ、最終的には瘢痕化して、視力の著明な低下や中心暗点をきたします。

原因としては、活性酸素の関与が考えられています。活性酸素によるダメージを受けると、やがて網膜の細胞の一部がはがれ落ち、老廃物となって網膜の下にたまっていきます。この老廃物が、「ドルーゼン」と呼ばれるものであり、ドルーゼンができると、網膜の奥から新しい血管(新生血管)が生えやすくなる、というわけです。

症状としては、視力低下,中心暗点などが現れてきます。黄斑は、自分が最も見たい視野の中心を見るために必要な部分であるため、この部分に異常をきたすと、視野の中心がぼやけ、日常生活に大きく支障をきたしてしまいます。最初は物がゆがんだり小さく見えたり暗く見えたりします(変視症といいます)。

また、急に視力が低下する場合もあります。黄斑部に病気が限局していれば通常見えない部分は中心部だけですが、大きな網膜剥離や出血が続けばさらに広い範囲で見えにくくなります。