ザイーガさんに「頭に果物ナイフがぶっすり突き刺さった男、何食わぬ顔で自力で病院に行く」という記事が掲載されていました。



中国吉林省延辺市のこの男性は、「友達とふざけているときに誤って刺された」そうです。しかも、病院に到着してからも落ち着いていて、普通に5階まで階段で上ったとのこと。

頭部CT画像はこちら。

白い部分が頭蓋骨です。その中の灰色の部分が、脳です。
この画像をみると、ナイフの先端は頭蓋骨をわずかに超え、脳内に達しているようですね。

ちなみに、ナイフの先端から黒く糸を引いているように見えるのは、金属アーチファクトと呼ばれるものです。アーチファクト(artifacts)とは、実際の物体ではない二次的に発生したものです。

この画像では、体内の金属物でその周囲が正常に描出されない状態になっています。つまりは、本来ならばこのような黒い部分は脳内にないのですが、金属がノイズを発生させ、CT撮影で上手く描出できない状態になっています。

ザイーガさんの記事では、「誤ったわりには結構深いです」とあり、アーチファクト(黒い部分)まで到達しているような表現になっていますが、実際は、頭蓋骨でほぼ止まっています。
実際の映像がYoutube上でアップロードされていました。


【関連記事】
脳外科手術中に、患者がギターを弾いていたワケ

脳腫瘍の男性を救った1本の間違い電話