本家の倉本聰氏(78)が31日、都内で、愛煙家シンポジウム「たばこはそんなに悪いのですか?」に出席し、NPO法人「日本禁煙学会」(東京)をばっさりと切り捨てた。

風立ちぬ
フィルムコミック 風立ちぬ(上) (アニメージュコミックス) (アニメージュコミックススペシャル フィルムコミック)

同学会が今年8月にスタジオジブリ・宮崎駿監督の新作「風立ちぬ」に喫煙シーンが多いと問題視したことに、倉本氏は「時代劇は刀を差しているから、けしからんと言っているのと同じ。ガキが言っていることに反論することはない」とこき下ろした。
(倉本聰氏「日本禁煙学会」を痛烈批判)

宮崎駿さんは、「アニメは子供のためのものだ」というポリシーがあるとのことです。だからこそ、子供も好きなアニメーション作品として、親しまれているのだと思います。子供に対する影響、「これから喫煙するかもしれない」という人々に対しての影響。そのようなことは考えてしかるべきではなかったか、と思われます。

もちろん、出てくる大人や子供などのキャラクターが、全て模範的な行動を行っているようであると、ストーリーの面白味がなくなってしまうため、そのような批判は的外れにも思いますが、一方で、あまりにも多い喫煙シーンは、本当に必要だったのか、と思わざるを得ません。

そもそも、堀越二郎は本当に、喫煙者じゃなければならなかったのでしょうか。少なくとも、映画を拝見させていただいた中で、そのような必然性は感じませんでした。特に批判される、結核患者の妻の隣で、喫煙しているシーンは、「寝ている妻を起こしてはいけないから」という理由で、別室に行こうとしている二郎を妻が止める、といった表現でもいいのではないか、と思います。
このようなことを考えていくと、倉本聰先生の指摘は、どうも納得がいきません。発言全てを見聞きしているわけではないので、なんとも言いがたいですが、「時代劇は刀を差しているから、けしからんと言っているのと同じ」とは到底思えないのです。

時代劇に出てくる侍は、どうしても刀を差していなければならないでしょう。その必然性があります。侍がみな、銃を持っているのではおかしいのです。さらには、その映像をみて、子供が感化されて、将来、帯刀して学校に通う、通勤するようには思えません。全くもって次元が違うたとえ話であり、理解できるものではありません。

喫煙による健康被害は、出てからでは遅いのです。出る前に吸わない、といった教育があってしかるべきなのだと考えます。作品などに対する表現規制はどこまでをすべきか、という問題もありますが、子供も観る可能性がある、子供の目に触れる可能性がある、という作品に関しては、こうしたことも考えるべきではないか、と思われます。

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