OK WAVEに「右脇腹が痛い
昨日から、右の脇腹に鈍い痛みがあります。我慢が出来ない程の痛さでは無いのですが、たまに痛みが激しくなる時があります。あと、患部を押さえると痛みが増します。

椅子等に座ってじっとしていると痛みが引きますが、再び動きはじめるとまた痛くなります。クシャミ等をすると瞬間的に激痛が走りますが、そのあとまた鈍い痛みに戻ります。筋肉痛に近いような痛さなのですが、ここ最近は運動はしていないので、筋肉痛ではありません。

一日経てば治ると思っていたのに、今日のこの時間になっても一向に回復しないので不安になってきました。
という質問が掲載されていました。

ベストアンサーに選ばれたのは、
右脇腹の下の方だと最も考えられるのが盲腸(虫垂炎)ですね。患部を押して痛いのは圧痛といって虫垂炎の時の特徴です。またジャンプしたり振動を与えると痛くなるのも特徴です。

その他右脇腹では色々な原因があると思います。胆嚢や胆石,尿路結石,肝臓などです。胃はどちらかというと左側です。

虫垂炎を疑われたようです。

この後、質問者は受診したそうです。さて、その結果は…
やはり「虫垂炎」だったようです。

虫垂炎とは、虫垂で起こる化膿性炎症を指します。化膿性炎症を起こすには各種の要因が必要です。その要因の一つは虫垂内腔の閉塞であるといわれています。内腔閉塞の原因の多くは虫垂結石ともいわれる糞石です(腸管内細菌の二次感染や腸管壁の血行障害が引き起こされて生じると考えられています。糞石などが閉塞の原因になります)。

虫垂は盲腸の下端に位置し、一方は盲端に終わる管腔臓器です。これの急性炎症は急性腹症のなかでも頻度の高い疾患です。小児・老人では典型的な症状を欠くことがあり、処置の遅れが重篤な病態を招くことがあり、速やかな対応が要求されます。

虫垂炎の典型例では上腹部痛、臍上部痛で始まり、次第に右下腹部に移行し同部に限局した痛みになることが多いです。腹痛は持続的なことが多く、歩行による痛みの増強を認めることもあります。

悪心、嘔吐、食欲不振などの消化器症状を伴いますが、便通に関しては症状に応じて便秘や下痢を生じることもあり、一定の傾向はあまりありません。。また発熱を伴うことが多いですが、その大半は37℃前半です。進行例では38℃を超える場合もあります。

また、急性虫垂炎では腹部所見が診断の決め手となることが多く、手術適応を決める際には特に重要です。所見としては右下腹部(McBurney点:臍と右上前腸骨棘を結んだ線の外側1/3の点)に限局する痛みが特徴的ですが、虫垂の存在部位により症状の発現部位も移動することがあります。

特に、虫垂が盲腸背部に位置するときには所見が不明瞭となり注意を要します。炎症が高度になるにつれBlumberg徴候(腹壁を圧迫し急に離したときに生じる痛み)、筋性防御(軽度の触診の刺激で反射的に腹壁の筋緊張を生じること)といった腹膜刺激症状を呈するようになります。穿孔を生じた場合、その多くは限局性腹膜炎症状を呈しますが、汎発性腹膜炎を呈した場合には腹部全体に腹膜炎症状がみられます。

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