Br J Dermatol. 誌に「Plant extracts for the topical management of psoriasis: a systematic review and meta-analysis.」という論文が掲載されていました。

この論文によると、乾癬の局所治療に使われる植物エキス製剤で効果があるとされるものについての検討が行われていました。

方法としては、PubMed、Embaseなどのデータベースと論文の参照文献から選択した無作為化比較試験12件を対象にして分析を行った、とのこと。その結果は、以下の様なものだったそうです。
乾癬局所治療に使われる植物エキス製剤の有効性と安全性を検証した結果、青黛、ヒイラギメギ、カンレンボクの成分で抗炎症/抗増殖などの関連作用が示唆されたそうです。

また、ヒイラギメギ、青黛、アロエベラのエキス含有製剤で乾癬管理を裏付ける限定的証拠が見られたとのこと。

青黛(せいたい)は、染料に使用されるインディゴを含む植物から生成された中国の漢方製剤だそうです。中国では乾癬治療に使用されているそうです。
青黛
青黛 (せいたい)

ヒイラギメギは、日本では西洋ハーブの一種として用いられ、解毒、血液浄化の作用があるとされています。


カンレンボクは樹木で、イリノテカンという抗がん剤が抽出されたことでも有名だそうです。



乾癬でお悩みの方は、このような含有成分のクリームなどを試してみるのもいいのではないでしょうか。ただ、その際には必ず、主治医と相談しましょうね。

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