肝斑は、顔にできる褐色のシミで、悩んでいる方も多いようです。30歳代〜40歳代の女性に多く出現し、形状が肝臓に似ていることから「肝斑」と命名されています。ちなみに、肝臓の機能とは無関係です。

ハッキリとした原因は、不明ですが、紫外線、妊娠、避妊薬、化粧品などが関与していると言われています。

今回、米国皮膚科学会(AAD)で、肝斑予防のためのアドバイス「Melasma: tips to make it less noticeable」を発表しています。以下にそのアドバイスについてご説明いたします。
1) 徹底した日焼け予防

肝斑は、太陽光によって誘発されるといわれています。そのため、日常的に日焼け対策を行うことが重要です。

日焼け予防の方法としては、
・日焼け止めはSPF30以上のものを使用
・外出の15分前に塗る。
・少なくとも2時間ごとに塗り直す
ということが望ましいとされています。

2) スキンケア−肌に低刺激を心がける

スキンケアも重要な要素です。日焼け予防に加え、保湿などもしっかり行いましょう。

スキンケアの方法としては、
・刺激の少ない製品を利用する。
・肌の炎症の原因となりやすい薬品を避ける。
・ワックス脱毛を避ける。
などの肌にとって低刺激であるものを使用することを心がけましょう。

3) 妊娠・避妊薬による肝斑の対処

妊娠や避妊薬が原因の肝斑は、出産後や避妊薬の利用停止後に自然と消える場合も多いです。

ただ、自然に消えない場合や、避妊薬の利用を続行したい場合は、皮膚科専門医に相談しましょう。

以上です。
やはり肌の状態が気になる年齢のときに起こりやすいため、基本的な日焼けやスキンケアを重点的に行い、妊娠時の肝斑は出産まで待ってみる、といったことをやってみてはどうか、ということのようです。

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