冷え性は特に女性に多く、冬場は「手先・足先が冷たくて眠れない」という重度な症状に悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。その冷え性対策として、「熱いお風呂に長時間浸かる」といったことを行っていらっしゃるかもしれませんが、実はそれは間違い。冷え性を悪化させかねません。

新・自分で治す「冷え症」
新・自分で治す「冷え症」

冷え性で悩む方に今回、以下のような「冷え性対策として正しい入浴方法」をご提案したいと思います。
1) 理想的なお湯の温度は37〜40℃

上記にも書きましたが、理想的なお湯の温度は37〜40℃と言われています。我々の体は、自律神経が交感神経と副交感神経のバランスをとっています。42℃などのあまり熱い温度のお風呂に入っていますと、交感神経が優位となりすぎて、血管は収縮状態のままになってしまいます。

血管が収縮すると、血流が低下し、特に手先・足先に冷たさを感じやすくなります。つまりは、あまり熱い温度ではなく、ぬるめのリラックスできる温度でお風呂に入る必要があるのです。

2) みぞおち辺りまでお湯に浸かる半身浴

全身をお湯につける全身浴は、心肺などに圧力を掛けてしまい、これもまた血液が下半身に行きにくくなり、血流が低下してしまいます。

推奨されるのは、みぞおちの下まで浸かる「半身浴」で、こうすることにより、血流がよくなると考えられます。肩が冷えるようでしたら、十分に掛け湯をするなどして対応してください。

3)入浴時間は20〜30分

長風呂もまた、自律神経のバランスを乱す原因となります。お風呂に入った後、再び冷えたりせず、かつ自律神経を乱さないようにするためには、入浴時間は、20〜30分が適当と考えられます。

こうした入浴上の3つのポイントを、是非とも冷え性対策に役立てていただければと思います。

【関連記事】
本当は怖い入浴時の低血圧、意識障害

スキンケアで気をつけたい入浴時の4つのポイント

肩こりを劇的に改善させる5つのコツ