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今日の一問一答

三尖弁閉鎖不全症

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今日の一問一答(2007/02/23):各論V-4「弁膜症」
三尖弁閉鎖不全症では呼気時に増強する収縮期雑音を聴取する。
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答え:×(正答率63.6%)

解説:三尖弁閉鎖不全症の聴診所見としては、Rivero-Carvallo徴候が特徴的である。
三尖弁閉鎖不全症では全収縮期性の逆流性雑音が聴取されるが、これが呼吸性に変動(吸気時増強呼気時減弱)す る現象である。 僧帽弁閉鎖不全症では呼吸性変動がないので、両者の鑑別に利用される。

大動脈弁閉鎖不全症

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今日の一問一答(2007/03/01):各論V-4「弁膜症」
大動脈弁閉鎖不全症では速脈がみられる。
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答え:○(正答率 75.0%)

解説:大動脈閉鎖不全症は、左室が次第に拡張して代償を行ない、肺への影響が生じにくいので長期間は無症状で経過するという特徴をもつ。しかし代償が破綻すると急速に左心不全へと発展し、起坐呼吸や夜間発作性呼吸困難を呈する。 したがって自覚症状が出るとすでに病態は進行している。
 症状としては、
1)脈圧の上昇
拡張期に逆流が生じるので著明に拡張期圧が低下するが、血圧を維持するために左心は代償的に肥大して収縮期圧 は特に高くなる。
・Musset徴候
高い脈圧を反映して、頸動脈の顕著な拍動が視診でき、拍動ごとに頭が動く。
・Quincke's capillary pulse
爪床部で見られる毛細血管の拍動をいう。

2)速脈 pulsus celer, Corrigan's pulse
速脈とは脈拍が突然大きくなり急速に小さくなる二峰性脈をいう。

3)心不全症状
左心不全にまで発展すると起坐呼吸や夜間発作性呼吸困難を呈する。

補足:ちなみに、ASでは遅脈が起こる。血流が左室から大動脈に流出しにくいために、脈の立ち上がりが遅くなる。

僧帽弁逸脱症候群

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今日の一問一答(2007/02/27):各論V-4「弁膜症」
僧帽弁逸脱症候群では収縮中期クリックを聴取する。
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答え:○(正答率 91.9%)

解説:僧帽弁逸脱症候群の心音所見としては、僧帽弁が逸脱した際に聴取される収縮期中期のクリック音とそれに続く収縮期雑音が聴取される。

1)収縮中期クリック音 midsystolic click-murmur
収縮期中期にて僧帽弁の弁尖が左房側に逸脱する際に生じる高調な過剰心音で、本症に特徴的な所見である。

2)収縮後期雑音 late systolic murmur
僧帽弁の逸脱に続いて生じた僧帽弁閉鎖不全症に起因する心雑音である。

補足:僧帽弁逸脱症候群とは、僧帽弁と左室との大きさの不均衡による僧帽弁の逸脱であり、血行動態は僧帽弁閉鎖不全に類似する。原因としては、ムコ多糖類の蓄積によって僧帽弁が粘液腫様変性を起こして脆弱化したり、腱索が伸長したり切断されたりすることで、僧帽弁が収縮期に左房へ逸脱する。
(1)結合組織異常:Marfan症候群や Ehlers-Danlos症候群など。
(2)二次孔欠損
(3)リウマチ性心内膜炎
(4)感染性心内膜炎
 などが原因となる。
 心エコー所見としては、収縮期に逸脱する僧帽弁後尖が確認される。MVPでは逆流が左右に偏位することがあり、長軸断層のみでは正確に評価できないことがある。
 心電図所見としては、発作性上室性頻拍がみられる。

僧帽弁閉鎖不全症

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今日の一問一答(2007/02/26):各論V-4「弁膜症」
僧帽弁閉鎖不全症では群擦聴取される。
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答え:○(正答率 85.7%)

解説:群擦蓮⊃桓宍淆充満音であり、心筋のコンプライアンスが低い場合に起こる。心臓弁膜症(AR、MR、VSD、ASD、PDA)、心不全などで起こる。

僧帽弁閉鎖不全症の心音所見は、
1)固定性の全収縮期雑音 pansystolic murmur
このとき呼吸性変動はなく、三尖弁閉鎖不全症のRivero-Carvallo徴候との鑑別に役立つ。

2)第1音の減弱
僧帽弁閉鎖が不完全となるため起こる。

3)第3音の亢進
第3音は、拡張早期に心室が急速に血液で充たされるために生じた低周波性過剰心音である。このため1音と2音 のほかに、もう一つ心音が加わったことによる特有な三拍子を呈する(奔馬調 gallop rhythm)。

補足:元首相の橋本龍太郎さんが、2002年2月に僧帽弁腱索断裂による「急性僧帽弁閉鎖不全症」と診断されて心臓を手術してから体力の衰えを訴えられていたそうです。それから2年後、政界を去られ、亡くなられました。…もう、3年も経つんですね。隔世の感。
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