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手術中、患者の肝臓に「焼印」をした医師、停職処分

英国の医師が、手術した患者の肝臓の表面に自分のイニシャルの「焼き印」を入れた疑いが浮上し、停職処分を受けた。英メディアが24日、報じた。



英各紙によるとイングランド中部バーミンガム(Birmingham)にあるクイーン・エリザベス病院(Queen Elizabeth Hospital)の医師が患者を手術した際、肝臓に「SB」というイニシャルがあるのを見つけて問題が発覚。病院は、以前この患者の手術を執刀したサイモン・ブラムホール(Simon Bramhall)医師を内部調査が終わるまで停職処分にすることを決めた。

英紙デーリー・メール(Daily Mail)は、ブラムホール医師はアルゴンガスで自分のイニシャルを肝臓に焼き付けたと報じている。
(患者の肝臓にイニシャルを「焼き印」、英医師に停職処分)

「アルゴンガスで自分のイニシャルを肝臓に焼き付けた」という記載がわかりにくいかと存じますので、補足を致します。これはつまり、電気メスの一種で肝臓を焼いてイニシャルを書いた、ということです。

ABC凝固(アルゴンガスコアギュレーター)というものがあり、これはアルゴンガスを媒介として使用し、直接組織に接触することなく高周波エネルギーを目的の部位に当て、凝固止血を行う装置です。
 
「電気メス」というと、これは高周波電流を用い、電気凝固を行うものです。
一方、ABC凝固(アルゴンガスコアギュレーター)は、先端からアルゴンガスを噴出し、目的とする組織との間にアルゴンガスの流れができて、ここに高周波電流が流れるため、アルゴン分子がイオン化され、放電が安定化し、高周波電流により生じた熱で凝固がおこります。また、このガスの流束は、組織表面の血液を排除するため、組織の止血を効果的に行うことが出来るといった利点があるそうです。
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白血病で治療中の少年が、バットマンの相棒に

米サンフランシスコ市が15日、白血病と闘う少年の夢をかなえるため、バットマンの舞台「ゴッサム・シティー」となった。このイベントは、難病と闘う子どもの夢の実現を支援するNPO団体「メイク・ア・ウィッシュ」が市と協力して実現した。

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少年は1歳から闘病中のマイルズ・スコット君(5)。バットマンの相棒「バット・キッド」に変身し、悪党の退治に乗り出した。今年6月になって容体が安定したというマイルズ君。オバマ大統領もビデオメッセージで、「いいぞその調子だ、マイルズ。ゴッサムを救うんだ」とエールを送った。

バットマンとともに出動したマイルズ君は、線路上で身動きが取れなくなった女性を救うなど大活躍。エド・リー市長から市の大きな鍵を受け取った市庁舎前では、集まった数千人から祝福を受けた。同NPO団体によると、当初は数百人の参加を見込んでいたが、最終的には1万2000人以上が今回のイベントに参加したという。
(白血病少年がバットマンの相棒に、夢実現にサンフランシスコ市が協力)

白血病とは


白血病では、何らかの原因で、血液幹細胞のあるレベルで異常クローンが発生します(白血病化leukemic transformation)。そのクローンの白血球が無限に増殖した結果、正常血液細胞の増殖が抑制され、代わって末梢血中に通常は認められない白血球(白血病細胞)が出現してきます。

また、病状が進行すれば、骨髄をはじめとする全身諸臓器に白血病細胞の増殖浸潤を来すこともあります。赤血球減少による貧血症状、白血球、特に好中球減少による感染症状、血小板減少による出血症状と胎生期の造血組織である肝臓、脾臓やリンパ節への白血病細胞の浸潤による腫大などがみられてきます。

白血病細胞は、その発生母地から骨髄性とリンパ性に二大別されます。さらに、それぞれ細胞の未成熟なものを急性、成熟しているものを慢性と呼んでいます。

そのため、急性白血病の血液像は病的幼若白血球と少数の成熟細胞の2群からなり、両者の中間型が認められません(白血病裂孔)。これに対し、慢性白血病では白血病裂孔は認められず、少数の幼若細胞から成熟細胞まで各成熟段階の細胞が切れ目なく続いており、全体としてピラミッド型を示します。

急性白血病/慢性白血病の両者は臨床症状のうえでも相違が認められ、前者は比較的激烈であり、後者は比較的軽微となっています。続きを読む

妊婦の膨らみ続ける腹部…その正体は卵巣嚢腫?

2013年11月13日放送の「ザ!世界仰天ニュース」では、「死を覚悟した巨大腹」というニュースが扱われるようです。

2006年、中国広東省。ホウ・シーメイは念願の妊娠に喜んでいた。しかし、そのおなかはどんどん成長し、わずか3か月で、7〜8か月の妊婦と変わらないぐらい大きくなっていた。つわりなどの症状も現れず、不安になった彼女は病院へ。

すると彼女の大きなおなかは妊娠ではないことが判明。その原因は命を脅かす病だった。貧しい家では治療費を払うこともできず、彼女は家を追い出されてしまい路上生活に…膨らみ続けるお腹と同時に、死が迫っていることを感じた彼女は、ついに死を覚悟する。果して彼女の運命は!?

wangchao.net.cn」によると、彭細妹(ホウ・シーメイ)さんは、卵巣嚢腫であったとのことのようです。

卵巣嚢腫とは


卵巣嚢腫とは、卵巣に発生する嚢胞性の良性腫瘍を総称したものです。病理組織学的には、
1) 漿液性嚢胞腺腫
2) 粘液性嚢胞腺腫(ムチン性嚢胞腺腫)
3) 成熟嚢胞性奇形腫(皮様嚢胞腫)
が含まれます。

1) 漿液性嚢胞腺腫とは、水のようにサラサラとした液体(漿液)が貯留した嚢腫です。全卵巣腫瘍の約50%を漿液性腫瘍が占めており、そのうちの70%が良性の漿液性腺腫であるといわれています。単房性の嚢胞(1つ嚢胞がある状態)を形成します。腫瘍細胞は線毛をもつ、卵管上皮あるいは立方型の卵巣表層上皮に似ます。

2) 粘液性嚢胞腺腫は、ネバネバした液体がたまる嚢腫です。多くの場合、表層上皮性間質性腫瘍に属する良性の粘液性腫瘍です。頸管腺型と腸上皮型の2型があります。

一般に、閉経期から高齢者に多くみられますが、若年者にも発生します。約5%の粘液性腫瘍では奇形腫成分が混在することがあり、そのような例では胚細胞由来が考えられます。多くの場合、多房性の嚢胞を形成するため、超音波診断や腹部CTなどの画像で診断が推定できるといわれています。

3) 成熟嚢胞性奇形腫は、毛嚢、皮脂腺、汗腺などの皮膚付属器を含む表皮に被覆された嚢胞です。内容として皮脂、角化物、毛、骨、軟骨などが含まれています。成熟型奇形腫は分化成熟した組織だけからなり、これらの組織が雑然と入り乱れて全体として塊状を呈しています(部分的に一定の臓器組織のような形を示すこともあります)。成熟型奇形腫のうちで、最もよく観察されるのは卵巣の皮様嚢腫です。

成熟嚢胞性奇形腫では、約10%に両側発生が認められます。比較的に強靭な嚢胞壁(カプセル)で被包され、正常な卵巣組織とは明確に境界されています。自然破裂する場合もあり、放置すれば茎捻転や、二次的な悪性転化(2%程度)をすることもあります。悪性化した場合は扁平上皮癌が多いです。稀ではありますが、自己免疫性の溶血性貧血の原因となることもあります。

卵巣嚢腫は、一般に無症状のことが多く、内診や超音波検査などで偶然発見されることが多いです。また、婦人科特有の症状も乏しいといわれています。一般的に、月経異常や不正性器出血は少ないそうです。

症状としては、下腹部膨満感、下腹痛、腫瘤の触知などが最も多く(約20〜30%)、腫瘤が大きくなると腰背部痛や直腸・肛門の圧迫感などを自覚しますが、単に太った(肥満)と感じている場合もあります。

胸腹水の貯留もみられることがあり、特に線維腫で比較的高頻度にみられます(Meigs症候群と呼ばれます)。非血性で、こうした症状は腫瘤摘出により自然消退します。

性ホルモン分泌による症状としては、エストロゲンやアンドロゲンを産生するホルモン産生腫瘍(莢膜細胞腫、門細胞腫、類副腎腫)では男性化、脱女性化、早期女性化、再女性化などがみられることがあります。

腫瘍の茎捻転、破綻・出血、周囲との癒着などもみられることがあり、特に茎捻転では下腹部の激痛、腹膜刺激症状、ショックを呈することがあります。こうした状況になると、ほかの急性腹症(子宮外妊娠、急性卵管炎、急性虫垂炎、腸閉塞、尿路結石など)との鑑別が重要であり、超音波検査で卵巣腫瘤の存在を確認する必要があります。続きを読む

余命数週間…脳腫瘍の少年のために街中で早いクリスマスを演出

(HLN) 10月下旬の米オハイオ州ポートクリントン。街はクリスマスの装飾に彩られて公園には雪だるまが出現し、1軒の家の窓の下に積もった季節はずれの雪の上には「おかえり、デビン」のメッセージ。デビン・コールマン君(13)が入院先の病院から帰宅して目にしたのはそんな光景だった。



デビン君は重い脳腫瘍のため余命数週間と診断され、自宅で家族や同級生たちに囲まれて過ごしたいと望んだ。そしてもう1つの望みは、最後にもう1度だけクリスマスを迎えることだった。12月まで生きられるかどうかは分からない。そこで近所の人や友人たちが、デビン君にクリスマスを届けることを計画した。

家族に付き添われて退院し、警察の先導で町に帰ってきたデビン君がまず目にしたのは、出迎えた大勢の人たちと消防車やパトカーの車列だった。

「パトカーや消防車がみんな明かりをつけて行列していた。みんなが息子のために来てくれたことを話すと、息子は目を丸くしていた」と母親のアレクシス・コールマンさんは振り返る。

デビン君の部屋の窓からは、積もった雪の向こうに、華やかな装飾に彩られた公園とイルミネーションが輝く通りが見えた。地元のボランティアたちが1つになって作り上げた光景だった。

ポートリンカーンのビンセント・レオネ市長は、「窓からこの光景がよく見えるように気を配った。クリスマスは彼にとって特別だった。私たちにとっては、彼が迎えられないかもしれないクリスマスを届けるのが特別なことだった」と話す。

デビン君を思いやる家族の様子に心を打たれ、町の人たちも今年は一足早いクリスマスを祝い、デビン君の通う学校は激励パーティーを開いた。家族はデビン君のためのクリスマスカードも募っている。
(余命わずかな少年に最後のクリスマスを、町が総出で演出 米)

実際の映像は以下の様なものだったそうです。続きを読む
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2006年02月27日より運営している医学系ニュースサイトです。
当初はレポートの掲載や医師国家試験の問題解説を行っていましたが、そちらは『医学生のレポートやっつけサイト』に移行しており、こちらは医学ニュースを取り扱うこととなりました。
国内の3大疾病である癌、脳卒中、心筋梗塞から稀な難病、最新の治験・治療法など、学んだことを記していきたいと思います。時には微笑ましいニュースから、社会的な関心事となっている医学の問題、感動的な闘病記など、幅広く取り扱っていきたいと思います。ブログパーツ
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