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ザ!世界仰天ニュース

重度のアレルギー症状で学校に通えない少年−ロボットで通学を可能に

アメリカ・ニューヨークに住んでいるデボン・キャロー。彼は、生後5ヶ月から重度のアレルギー症状に悩まされていた。発疹が出てアレルギー体質と医師に言われた。彼はピーナッツに強いアレルギー反応があり、食べさせたのではないが、ピーナッツバターを塗った手でデボンを触ったためにアレルギーが起きたと考えられた。

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気をつけるようにしたところ、起きなかったが、兄が近くでピーナッツバターを食べてしまったため、アレルギーが出た。検査の結果、炭水化物、野菜、果物、魚、肉などほとんどの食物にアレルギーが起き、芋、りんご、コーンフレークのみしか食べられなかった。

また、動物が近づいても呼吸困難が起きた。外出する際には、マスクや手袋(深く被せることができるため、実際は靴下)で手を隠す必要があった。それにも関わらずアレルギーが起きるため、外出できなくなった。続きを読む

アレルギー反応で呼吸困難、ショック死の恐れも−ヒアリの恐怖

現在、アメリカではある生物に市民の生活が脅かされている。2008年、アメリカ・ルイジアナ州に住む少年は、ハリケーンで荒れた裏庭の掃除をしている時に、腐葉土の中に大量にいたアリに足をかまれた。300ヶ所以上刺され、腫れ上がった。

アリの生態と分類
アリの生態と分類

病院の待合室で待っていると、突然立ち上がり、倒れた。呼吸困難を呈し、意識を失った。血圧低下を引き起こし、人工呼吸器に繋がれ、吐血まで引き起こした。DIC(播種性血管内凝固)も引き起こし、血栓が多発していた。その後、そのまま3日間こん睡状態になった。医師たちの懸命な治療により、少年は九死に一生を得た。

またある女性は、家で寝ている時にその生物に足をかまれた。この女性は 20 年前にも同じ生物にかまれており、今回で2度目だった。喉頭浮腫を起こし、呼吸困難となった。緊急用のエピペン(アドレナリン注射薬)をすぐに打ったが、その後の必死の救助活動もむなしく、亡くなってしまった。続きを読む

次々に感染症を発症「早死にする遺伝子を持つ女性」-DCML欠損症

日本テレビ系の番組『ザ!世界仰天ニュース』(毎週水 21:00 - 21:54)にて、「早死にする遺伝子を持つ女性」というタイトルで、DCML欠損症という疾患について特集されていました。

ステイシーの父は肺炎を患い35歳という若さで亡くなった。また祖父や叔母までもが若くして亡くなっていた。次々と早死にしていくこの家族…そして、ステイシー自身も22歳の若さで命の危機に瀕していた。幼い頃から病弱で、風邪が流行る時期には必ず体調を崩し、学校は休みがちのステイシーは、家族の誰かが病気にかかると、必ずうつった。

そんな彼女だったが、19歳の時に結婚、無事に子どもを授かった。しかし、結婚から3年後、ステイシーは肺の病を発症し、余命1年を宣告される!一体なぜ彼女の家族は次々と病に侵されていくのか…?この謎を解き明かすべく各国で研究が始まった。

この情報から、家族性の遺伝病、そして易感染性の疾患であり、免疫系に何か問題があることが分かります。

そんな中、いち早くイギリスの医師が、ステイシーの血液(白血球)の中には、体に入ってくる細菌やウイルスと闘う細胞の多くが無いことから「DCML欠損症」と判明した。そのため彼女の体は菌と闘うことができず、通常は害を及ぼすことの無い非常に弱い細菌やウイルスにも感染していたのだ。医師から提案された治療法は「造血幹細胞移植」。治療により命を落とす可能性もあったが、何もしなければ余命は1年…まだ幼い娘のためステイシーはこの治療を受けることを決意した。

運よく数日で適合するドナーが見つかり、すぐに移植が行われた。移植後の拒絶反応もなく経過は良好。その後、ステイシーの医師たちは、免疫を正常に作れない原因遺伝子が「GATA2遺伝子」であることを突き止めた。「原因が解明されるまでは命を落とす人が多かったけれど、今は治療法が確立され、早期治療を行えば完治する病です」と医師は言う。

「DCML欠損症」については、「Dendritic cell, monocyte, B and NK lymphoid deficiency defines the lost lineages of a new GATA-2 dependent myelodysplastic syndrome」という論文によると、最初、国立衛生研究所のスティーブン・ホランドらによる論文において、2010年に『Blood』で記述されたそうです。

この免疫不全症候群は、若年成人に多くみられ、樹状細胞、単球、BおよびNKリンパ系(DCML欠乏)などの異常がみられ、非定型マイコバクテリアやウイルス感染、骨髄異形成症候群(MDS)および白血病への進行などの病態をみせることが知られている、とのことです。また、この疾患は、常染色体優性遺伝するとのことです。続きを読む

顔が腫れる少女ローレン−リンパ管腫とは

1月8日の「ザ!世界仰天ニュース」にて、リンパ管腫の少女の症例が紹介されるようです。
イギリス北西部に位置するグレーター・マンチェスター。この街に住むクーパー夫妻は待望の赤ちゃん誕生に喜んでいた。

ローレンと名付けられたその赤ちゃんは、生まれながらにして顔と首の右側部分にリンパ管腫があった。リンパ液が溜まり膨らんでしまった舌は口の外に常に飛び出し食事も取れない深刻な状態に。

腫瘍が破裂し、リンパ液が一気に飛び出す危険性があるため外で体を動かして遊ぶこともできない…これ以上、治療法はないのか…。しかし、ある日、医師から新たな治療法を紹介される。

果して彼女に明るい未来は訪れるのか!?


リンパ管腫とは


リンパ管腫とは、種々の大きさに拡張したリンパ管の限局性増殖のことであり、大部分は先天性の「リンパ管の組織奇形」と考えられています。
 
新生児期〜小児期に認められることが多く、頭頚部、体幹、四肢の皮下組織のいずれの部位にも発生しますが、とくに新生児期における頚部の巨大な嚢胞状リンパ管腫は、ヒグローマ(cystic hygroma)とも呼ばれています。そのほかリンパ管腫はまれに肺、消化管、脾、肝、骨などに発生することもあります。続きを読む
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2006年02月27日より運営している医学系ニュースサイトです。
当初はレポートの掲載や医師国家試験の問題解説を行っていましたが、そちらは『医学生のレポートやっつけサイト』に移行しており、こちらは医学ニュースを取り扱うこととなりました。
国内の3大疾病である癌、脳卒中、心筋梗塞から稀な難病、最新の治験・治療法など、学んだことを記していきたいと思います。時には微笑ましいニュースから、社会的な関心事となっている医学の問題、感動的な闘病記など、幅広く取り扱っていきたいと思います。ブログパーツ
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