米メリーランド州ボウイのケリー・ローズさん(48)は150Kgあった体重を3年余りで半減させ、以後、70キロ台前半を維持している。太ったのは若いころ、男性に好色の目を向けられたせいだという。
 
「ハイティーンのころ、大人っぽい体になったと複数の男性に言われ怖くなった。自分を守るために食べた。太ってしまえば、目を向ける男性はいない」とローズさん。「emotional eater(感情に突き動かされて食べる人)」だったという。

中年になって高血圧、高脂血症、糖尿病の兆候があらわれた。医師に「体重を落とすか、生涯慢性的な病気に悩まされるかのどちらかだ」といわれ、一晩泣いた。2000年11月、ダイエット教室に通い始め、最初の1週間で7キロの減量に成功した。
 
「いきなりの7キロ減が励みになった」とローズさん。ウオーキングなどの運動を欠かさず、甘い物や脂の多いものは避け、食べたもののメモをとるようにした。04年2月14日に目標の72キロを達成。その少し前に45歳で初めて結婚した。

ローズさんはもはや、男性の目にたじろいだかつての弱い女性ではない。「できないと思っていたことができた。いろいろなことに自信が持てるようになった」と話している。
(体重150キロの肥満を半減、カギは最初の1週間)


最初の内に「達成感」「成功のうれしさ」がないと、なかなか続かないというのは分かる気がします。「成功体験」があるからこそ、努力が続けられるのではないでしょうか。

同様のことが、"ビリーズ・ブートキャンプ"にも通じるように思います。あれが月に20万セット売れ、大ヒットを飛ばしたのは、非常にハードな内容ですが、一区切りごとにビリーさんが「辛いときこそが頑張りどころだ」「あと1回だけ頑張れ」「グッジョブ」などと言って、最後には決めの「ビクトリー!」で達成感を与えてくれる。

目標体重などを設定してダイエットを始めても、意志が相当強くないと続けることは難しいでしょう。なかなか体重が減らず、好きなモノも食べられず、イライラがつのるだけ…ダイエットを続けるためにも、何か「達成感」が必要なのでしょう。

達成感…といっても、なかなか漠然としていてむずかしいと思われますが、周囲の人たちが「痩せたね」「効果が出てきた」と言ってあげるだけでも、励みになるのではないでしょうか。ですので、周囲のご家族の方たちも、投げ出しそうな人には、続けられるように優しい言葉をかけてあげられてはいかがでしょうか。

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