Pseudomamma on the foot: An unusual presentation of supernumerary breast tissue(足の裏の副乳房:余剰な胸部組織を呈する稀少症例報告)と題された症例報告が、Dermatology Online Journal(DOJ)に寄せられている。

簡単に言ってしまえば、足の裏に"乳首らしき物"が出来ている女性のことが掲載されており、実際の写真も上記リンクに載せられている。

22歳女性の左足底部に生まれつき"乳首"があり、切除するために病院を訪れたそうです。真皮の顕鏡検査では毛嚢、エクリン汗腺、および脂腺がみられ、脂肪組織が切除した組織基部にみられた。そのことから、臨床病理学的にも、副乳として一致しており、足底部の副乳房はこの症例報告が初めてだそうです。

痛みや掻痒感はなく、大きさや色の変化はなかったとのこと。妊娠〜産褥期にも変化はなかったそうです(これは、腺組織が少なかったため、妊娠後にも無症候性であったと考えられます)。

副乳房はそれほど珍しくなく、人口の1〜5%でみられるそうです。女性ではより高頻度に見られるとのこと。ですが、本症例のように乳頭間線を超えて、足底部にできるのは珍しい。

副乳房をもった患者さんにとって、考慮されるべき一つの側面として、腎臓機能低下と関係があることです。尿路奇形があることが報告されているとのこと。ですが、本症例ではエコーにて存在がなかったと報告されています。

乳房の数の過剰な奇形で、過剰な乳房を副乳房といいます。副乳房で乳汁を分泌するものはまれですが、産褥期に腫脹し圧痛を伴うことがあります。

また、生理前に痛くなったりすることもあるとのことですが、幸い、この女性はそういったことはなかったらしい。

それにしても、こんなにはっきりとしたものが、しかも足底部にどうやって形成されたのか…不思議です。

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