俳優の古谷一行(67)が肺がんを患っていることが19日、分かった。古谷は先月末の定期健診で肺に影が見つかり、追加検査が必要になったため、出演を予定していたミュージカル「GOLD―カミーユとロダン―」(12月8日初日、日比谷シアタークリエ)を降板。所属事務所がこの日、「肺悪性腫瘍との診断を受けました」と検査結果を文書で公表した。

「幸い早期発見のため、自覚症状もなく、平穏に過ごしておりましたが、これを機に、治療と静養に充てる期間をいただいて、万全な体調に戻したいと思っております」としている。

事務所によると古谷は現在、今後の治療法について担当医と相談中。早期発見だったため「医師からは、順調にいけば年末には普通の体調に戻れると言われている」という。来年3月に東京・天王洲銀河劇場で上演されるミュージカル「9時から5時まで」には出演する意向。周囲は早期発見で大事に至らずほっとしているが、古谷は「仕事のことをしきりに心配している」という。

福田医院(横浜市)の福田伴男院長によると、肺がんは全罹患(りかん)者の約80%が65歳以上。治療法は(1)放射線療法(2)化学療法(薬品の服用)(3)外科手術が一般的。「肺は血管が集まるところなので、他臓器への転移は慎重に調べる必要があるが、早期ならば、ピンスポットでがんを退治する放射線治療が効果的」という。入院も1カ月程度で「治療がうまくいけば、声を出す舞台の仕事にも支障はない」という。
(古谷一行「肺がん」公表…幸い早期発見、来春復帰へ)

肺癌とは


肺癌は、その生物学的特徴から、小細胞癌と非小細胞癌に分けられます。非小細胞癌とは、主に腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌からなります。

肺癌は非小細胞癌(腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌)が約85%、小細胞癌が15%を占めます。病因は喫煙による影響が最も強く、発症危険率は喫煙本数と比例するといわれています。喫煙指数(1日に吸う本数 × 年数)が800を超えると肺癌の危険が高くなるといわれています。

肺癌の場所による分類としては、区域気管支より中枢側に発生したものを中枢型、末梢側に発生したものを末梢型といいます。中枢型には扁平上皮癌と小細胞癌が目立ち、男性例が多く、喫煙との関連が高いです。一方、末梢型では腺癌が目立ち、女性が比較的多く、喫煙との関連は低いといわれています。

小細胞癌は、原発性肺癌の15%を占め、きわめて悪性度が高く、発見時にすでに遠隔臓器への転移や肺門縦隔リンパ節転移をみることが多いといわれています。

小細胞肺癌は、重喫煙者で男性に多いです。多くは肺門型(縦隔のある中心部付近に発生しやすいです。ちなみに肺門とは、左右の肺の内側面中央にある部分で、第5から第7胸椎の高さに相当する)で、区域枝から亜区域枝の上皮の基底膜近辺に発生し、気管支粘膜下を長軸方向に浸潤増殖するという特徴があります。

非小細胞肺癌の腺癌は、肺癌全体の約40%を占め、最も頻度の高い組織型です。女性肺癌の80%は腺癌であり、非喫煙者が多いです。ほとんどの症例で気管支肺胞系の末梢に発生し、孤立結節型の増殖を示し、画像上、結節影を形成します。

腫瘍細胞は、肺胞細胞を置換して隣接する肺胞、小葉へと進展します。腺癌の特殊型である細気管支肺胞型は円柱状の腫瘍細胞が肺胞壁に沿って増殖し、新たな腫瘍間質の形成がみられず、臨床的には多量の喀痰を伴い、しばしば肺炎や間質性肺炎と誤診されることもあります。

扁平上皮癌は、腺癌に次いで発生頻度の高い癌で約35%を占めます。多くは重喫煙者で男性に多いです。発症部位は肺門部の主気管支や葉気管支に多く、気管支上皮を癌組織で置換しながら進展し、気管支内腔の狭窄や閉塞をきたします。腫瘍の中心部は壊死を起こしやすく、空洞を形成することも多いです。

肺癌の治療


治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む