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吉田拓郎

吉田拓郎が喘息性気管支炎で全国ツアーを中止

風邪による体調不良で全国ツアーを休止中の歌手、吉田拓郎(61)が、復帰予定だった9月4日の岩手・北上さくらホール公演など6公演を延期することを8月31日、所属するインペリアルレコードが発表した。同社によると、せきが止まらず、歌うのが難しい状態で、医師に「喘息性気管支炎のため、約3週間の安静加療を要する」との診断を受けたという。

拓郎は8月21日に全国ツアーをスタートさせたが、2公演目となる同24日の東京・パルテノン多摩公演のリハーサル中、風邪が原因でへんとう腺が腫れ、満足に声が出ないことから12月11日に延期。その後、都内の病院で「急性気管支炎のため、1週間の自宅療養、安静、加療を要する」と診断され、8月28日の江戸川区総合文化センター公演も延期していた。
 
だが、病状の回復が遅れ、このほど受けた再診で喘息性気管支炎で3週間の安静を求められたため、東北と関西の全6公演を延期した。拓郎は子供のころ、小児性喘息を患っていたという。ただ、日常生活に支障がないことから入院はせず、自宅療養に努めている。
(吉田拓郎、喘息で3週間安静…東北と関西の全6公演延期)


喘息性(様)気管支炎は、主として乳児・年少幼児にみられる、喘息様症状を呈する気管支炎と定義されています。ゼーゼーやゼロゼロと音をたてる(喘鳴)ので、喘息性という名がついていますが、喘息とは関係のない気管支炎です。紛らわしいので、(専門的には)あまり使わない用語のようです。

上気道感染に併発または続発し、咳は軽度〜中等度です。喘鳴(ぜーぜーと苦しそうにする)は分泌物の貯留、気管支粘膜の腫脹によるために、気管支喘息の場合に比して低音であるという違いがあります。

呼吸困難はないか、あっても軽度で、全身状態は比較的良好です。年齢とともに自然治癒の傾向があるといわれています。

治療としては、安静にして、水分をしっかり取らせるようにします。
去痰剤、気管支拡張剤を投与します。鎮咳薬は、咳を止めてしまうと、気管支の中にある痰が出にくくなるため、あまり使うべきでないとされています。他に、抗生物質を処方することもあるそうです。

ツアー中と言うことですが、ここは是非とも安静にして、また元気な姿を見せていただきたいと思われます。

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男性更年期障害?うつ病?吉田拓郎のHPで告白の波紋

男性更年期障害?うつ病?吉田拓郎のHPで告白の波紋

シンガー・ソングライターの吉田拓郎(61)が、今年に入って、深刻な「うつ状態」に陥っていたことを綴った告白文を一時、公式ホームページ上に掲載していた。ファンから心配する声もあがっていたが、文面はすでに削除。現在は夏のコンサートツアーに向けて万全だという。

拓郎の“うつ病告白”が掲載されていたのは、先月25日からの約1週間。
2003年に肺がんの手術を無事成功させ、昨年9月の「つま恋ライブ」では約3万5000人のファンを沸かせて完全復活を果たしただけに、ファンの間で衝撃が走った。

「ご無沙汰の極致でありました」で始まる文面では、今年1月ハワイ旅行に向かう機上で失神状態になったことを告白。
「ハショッテ言いますと…更年期障害、ストレス、うつ病への入り口 職業病などなど…肩こりなど無縁だったのに強烈に痛む、食事もビールも美味しいが吐き気も突然おいでになる、明るい性格で悩まない人だったのにウツだなんて…」など、ざっくばらんな口調ながら、苦悩の日々が綴られていた。

所属事務所に問い合わせると、「本人が書いたものです」と認めた上で、「ファンの皆さんを心配させるつもりで書いたものではありません」と説明。文面を消去したことについては、「深い意味はなく、文章が(蓄積されて)縦長になるとスクロールしなければならず、読みにくい。以前から、新しい文章が届くと差し替えています」と一般のブログとは異なる“拓郎主義”を代弁した。
(がん再発不安で?拓郎「うつ病告白」の波紋)


うつ病とは、気分障害の一種で、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠などを特徴とする精神疾患です。あまり生活に支障をきたさないような軽症例から、自殺企図など生命に関わるような重症例まで存在します。

その成因となるのは、以下のようなものが存在します。
・一過性の心理的なストレスに起因するもの
・統合失調症・パニック障害など、他の疾患の症状としてのもの
・季節や生体リズムなど、身体の内部の変調によって生じるもの(内因性うつ病)


「更年期障害、ストレス、うつ病への入り口 職業病などなど…肩こりなど無縁だったのに強烈に痛む、食事もビールも美味しいが吐き気も突然おいでになる、明るい性格で悩まない人だったのにウツだなんて…」ということなので、色んな成因が混ざった状態のようです。

男性にも更年期障害は存在し、男性更年期障害(PADAM)と呼ばれています。加齢に伴うアンドロゲンの低下による諸症状が生じてくると言われており、女性の更年期障害とも症状が似ているそうです。漫画家のはらたいらさんが、PADAMであることを告白したことがあります。

臨床症状としては、疲労感、集中力低下、体力(筋力)低下、抑うつ、意欲の低下、性欲低下、勃起障害、自律神経失調症など、多彩です。もしかしたら、拓郎さんもこうした症状が原因となって、一時的にHPで告白したような状態になった、とも考えられます。

治療法としては、カウンセリングを行うとともに、男性ホルモンの低下症例にはホルモン補充を行います。ホルモン補充に関しては、前立腺癌では癌の増殖を促してしまうため、あらかじめ確認する必要があります。

国内で認可されている男性ホルモン薬は、注射薬のエナント酸テストステロンがあります。125〜250mgを2〜4週に1回筋注します。副作用として多血症が挙げられていますので、採血し、男性ホルモンと一緒に血色素濃度を測定する必要があります。

現在は回復し、レコーディングの真っ最中だそうです。今後も、元気にご活躍なさって欲しいと思われます。

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