塩沢ときさんが17日、胃がんで死去、79歳。葬儀は関係者で終えた。後日、お別れの会を開く予定。連絡先は東京都千代田区有楽町1の5の2の東宝芸能。

塩沢ときさんは、47年に東宝ニューフェース。「うれし恥かし看板娘」ほかの映画や、テレビドラマなどに数多く出演した。80年代には、バラエティー番組などに大きく盛り上げた髪で出演、飾らない話しぶりで人気を得た。舌がんや乳がんにかかって克服したが、昨年春に胃がんが見つかり、入退院を繰り返していた。昨年のテレビ「新細うで繁盛記」が最後の映像出演になった。
(俳優の塩沢ときさんが死去)


他の胃癌は粘膜から発生し、腫瘤を形成していくのに対し、スキルス胃癌は粘膜下に浸潤していくので、みつけにくいとされます。スキルスとは、日本語で硬癌となり、胃の全体が変形して固くなるためにこうした名前になっています。

スキルス性胃癌は、CDH1という遺伝子に関連しているとされています。その遺伝子を受け継ぐことで、家族内発症をする恐れもあります。CDH1とは、カドヘリンスーパーファミリーに属する標準的なカドヘリンです。その突然変異は、胃癌、乳癌、結腸直腸癌、甲状腺癌、および卵巣癌と相関関係があると考えられています。

塩沢ときさんは、乳癌や舌癌を患っておられ、もしかしたらこうした遺伝子と関連しているのかもしれません。

予後が悪く、手術をしても再発率は非常に高くなっています。再発の形式としては、リンパ節再発、腹膜再発が多く、腹膜再発は癌性腹膜炎となり、治療の効果は非常に低く、癌の末期状態という状態です。

最期まで闘病と共にテレビで活躍され、ご活躍していた姿を拝見しておりました。ご冥福をお祈りいたします。

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