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子宮体癌

「子宮がん」という用語を子宮頸癌/子宮体癌に

日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は12日、「子宮頸(けい)がん」と「子宮体がん」を明確に区別するため、統計などで使われる「子宮がん」という用語を廃止するよう求める要望書を厚生労働省に提出すると発表した。正確な死亡者数を把握するためで、今後は同学会も全国の産婦人科医に死亡診断書などで「子宮がん」という用語を使わないように呼びかける方針。

日産婦によると、子宮頸がんはウイルスが原因で子宮の入り口付近(頸部)にできるのに対し、子宮体がんは主にホルモンのバランスの変化で子宮内部の内膜にできるなど、両者は異なる病気だ。しかし、統計では両者を合わせて「子宮がん」としたり、「子宮頸がん」の検診を「子宮がん検診」と呼ぶなど、混合して使われるケースが多いという。

小西郁生常務理事は「40〜50年前までは子宮体がんの患者はほとんどいなかったので、子宮頸がんを子宮がんとしても問題はなかったが、食生活の変化などで子宮体がんの患者が増え続け、混合が見過ごせなくなってきた。昨年、子宮頸がんのワクチンが承認されたが、死亡者数が正確に分からないと、効果も詳しく把握できない」と説明する。

日産婦は要望書で、同省に公的文書での用語を改めるとともに、死亡診断書で使い分けるように他科の医師への指導も求めている。
([子宮がん]用語廃止を要望へ 日産婦)

子宮頸癌とは


一般に子宮癌と呼ばれていものには、子宮頸癌と子宮体癌の2種類があります。子宮の入り口(頸部)にできるのが子宮頸癌であり、奥の袋状の部分(体部)にできるのが子宮体癌です。

子宮頸癌の好発年齢は40歳程度で、その時期に発生率が高いとされています。年齢別にみた子宮頸部がんの罹患率は、20歳代後半から40歳前後まで増加した後横ばいになり、70歳代後半以降再び増加します。近年、罹患率、死亡率ともに若年層で増加傾向にあります。

組織学的には、扁平上皮癌が80〜90%と最も多くみられ、腺癌は5〜10%程度です。扁平上皮癌の発癌にヒトパピローマウイルス(HPV)、特にハイリスク・タイプである16型、18型などの関与が示唆されています(子宮頸癌患者さんの90%以上からHPVが検出されるという)。HPVは、性交渉によって感染します。

子宮頸癌は、子宮腟部の扁平上皮と頸管腺組織の境界領域(SCジャンクションといいます[squamocolumnar junction])の頸管側に扁平上皮化生や異形成を経て発生します。この過程に、ヒトパピローマウイルス(HPV)の関与しており、HPVが持続感染(他のタイプのHPVは、一時的に感染しても治癒することが多い)することで、子宮頸癌が発生すると考えられています。

子宮頸癌患者の90%以上から、HPVが検出され、ハイリスク・タイプ(16型や18型など)で浸潤がんへの進展がみられやすいとされています。HPVは、100種類以上の型があります。子宮頸がんに関連するのは、15の型に絞られます。そのうち16、18、33、52、58型が高危険型に分類され、欧米で7割の子宮頸がんが16、18型に起因するそうです。日本人には比較的52、58型が多いですが、16、18型がやはり全体の6割を占めます。

子宮体癌とは


子宮体癌とは、以下のようなものです。続きを読む

不正出血と膣内部の痛みを訴える44歳女性

読売新聞の医療相談室で、以下のような相談がなされていました。
ここ1か月くらい、不正出血が時々あり、シャワーなど外からの刺激で膣内部に痛みがあります。出産経験はありません。何か怖い病気なのでしょうか。(44歳女性)

この相談に対して、山王病院リプロダクションセンター長である藤原敏博先生は以下のようにお答えになっております。
症状が二つありますので、まずはおのおのについて可能性のある婦人科疾患を挙げてみます。

不正出血に関しては、膣炎や子宮内膜炎といった炎症と、腫瘍性病変によるものが考えられ、後者では子宮筋腫や子宮頸管ポリープなどの良性腫瘍と、子宮頸がん、子宮体がん、外陰がんといった悪性腫瘍が挙げられます。

膣内部の痛みについては、膣炎の可能性が最も高いと考えられます。ただ、質問者はシャワーの刺激で痛みを感じていますので、実際には外陰部に炎症があるのかもしれません。その場合は、ウイルス感染による外陰ヘルペス症や、粘膜などに障害が起こる免疫の病気・ベーチェット病なども考えられます。


不正出血とは、女性性器からの出血のうち、生理的な出血(月経、分娩、産褥)以外の病的な出血の総称と定義されます。月経は、子宮内膜の自然な剥脱による周期的な腟からの出血です。従って、正常な妊娠に関連しない月経の定義に合致しない出血が不正出血です。

不正出血がある場合、年齢層によって可能性の高い疾患を考慮して問診と初期検査を行っていきます。妊娠可能な年齢の場合は、まず妊娠に関連した出血かどうか、妊娠していなければ器質性か機能性か、器質性ならば悪性か良性かを鑑別していきます。

初経から5〜6年の間あるいは閉経前期には無排卵性周期のことが多く、不正出血の原因となりやすいです。妊娠初期の月経様出血や不正出血そのものを月経と思っていることも多いので、普段の月経と少しでも違うようならば、妊娠に関連した出血を念頭に置きます。排卵前2〜3日に起こる中間期出血も問診により推定しえます。

随伴症状としては、帯下,外陰部そう痒感・疼痛を伴う場合は炎症性疾患、性交時の接触出血を伴う場合は腟、子宮腟部の疾患、下腹痛を伴う場合は子宮・付属器の炎症性疾患、腫瘍性疾患、妊娠関連疾患など、過多月経、月経困難症を伴う場合は子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症などがまず疑われます。

さらに、以下のような疾患が考えられます。続きを読む

肝癌や大腸癌、子宮体癌の予防効果がある?コーヒー

コーヒーを飲むと「肝がん」にかかるリスクが低くなるという調査結果が出た。コーヒーはほかにも、子宮体がんや大腸がん発症のリスクをおさえるともいわれる。そのメカニズムまではよくわかっていないが、コーヒーの摂取で、「がんリスク」が緩和される傾向にあるのは間違いないようだ。

国立がんセンター予防研究部は2009年7月16日、コーヒー摂取と肝がんとの関連に関する調査結果を発表した。それによると、コーヒーを日常的に摂取したグループは、摂取しないグループに比べて肝がんのリスクが低くなることがわかった。同研究部では、これまでもコーヒー摂取と肝がん発生率に関する調査はしていたが、肝炎ウィルス感染状況を踏まえた点が新しい。肝炎ウィルスは、肝がんを引き起こす主要な要因とされている。

男女18815人(男性6414人、女性12401人)を対象に、13年にわたる追跡調査を実施した。研究班は、研究開始時の質問票をもとに、コーヒー摂取量によってグループわけをした。「コーヒーをほとんど飲まない」グループは33.6%、「1杯未満」が30.6%、「1杯〜2杯」が27.1%、「3杯以上」は8.7%だった。

その結果、「コーヒーをほとんど飲まない」人が肝がんを発生する割合を「1」とした場合、「1日1杯未満」では「0.67」、「1日1〜2杯」は「0.49」、「1日3杯以上」は「0.54」だった。そして、肝炎ウィルスの感染者への調査でも、同様の結果――「1日1杯未満」では「0.56」、「1日1〜2杯」は「0.40」、「1日3杯以上」は「0.78」となった。

いずれにしろ、コーヒーの摂取によって、肝がん発生のリスクが低くなる傾向にあるようだ。なお、調査期間中、肝がんを発生したのは、110人(男性73人、女性37人)だった。

実は、コーヒーには子宮体がんや大腸がんのリスクをおさえるほか、生活習慣病の改善、心臓疾患の予防にも効果がありそうだという調査結果が、日本国内や欧米で発表されている。

国立がんセンター予防研究部では、コーヒーに含まれる成分のうち、クロロゲン酸やカフェインが主な要因として挙げられる、と推測している。肝がんの場合、これらの成分が肝機能酵素活性を改善したり、肝細胞炎症を軽減させたりしたのではないか、と考えられるという。もっとも、その具体的なメカニズムは今のところ、正確にはわからないそうだ。

日本コーヒー協会の西野豊秀専務理事も、「食生活と病気の関係を調べていくと、(コーヒーを摂取した場合)そのような良好な関係にあることがわかっています」として、次のように指摘する。

「コーヒーには、実は、きわめて多様な成分が含まれているので、具体的に、どの成分が人体に作用しているのかまではわからないようです。また、コーヒーに含まれる微量の成分同士が関係し合っているのではないか、とも考えられているようです」
(「肝がん」に罹るリスク コーヒー飲むと減る)

肝癌とは


肝癌とは、肝臓に発生する悪性腫瘍の全てを指し、原発性肝癌と転移性肝癌に大別されます。

原発性肝癌には肝細胞由来の肝細胞癌、胆管細胞由来の肝内胆管癌(胆管細胞癌)、胆管嚢胞腺癌、混合型肝癌(肝細胞癌と胆管細胞癌の混合型)、肝芽腫、未分化癌、その他に分類されます。

原発性肝腫瘍では、肝細胞癌と胆管細胞癌が95%を占め、中でも肝細胞癌が最も頻度が高くなっています。肝細胞癌は原発性肝腫瘍の中では最も頻度が高く、肝細胞癌と胆管細胞癌の比は約26:1です。

原因としてはB型肝炎ウイルス(HBs Ag陽性15%前後)およびC型肝炎ウイルス(HCV陽性75%前後)の長期にわたる持続感染が大多数を占め(肝炎ウイルス感染の関与が9割以上を占めている)、原発性肝細胞癌の9割がなんらかの肝病変を併発しています。その他の病因としては、アルコール性肝疾患、自己免疫性肝疾患、Wilson(ウィルソン)病、ヘモクロマトーシス、Budd-Chiari(バッド-キアリ)症候群、α1アンチトリプシン欠損症、原発性胆汁性肝硬変などが挙げられます。

肝癌の診断

肝癌に特有の症状は少なく、肝炎・肝硬変などによる肝臓の障害としての症状が主なものです。通常は併存した肝硬変の症状、検査所見を示します。日本の肝癌は、肝炎ウイルスの感染にはじまることが大部分であり、日本では80〜90%に肝硬変(主として乙型)を併存しています。

早期肝癌では、特有の症状は乏しく、併存した肝病変の症状を呈します。肝炎・肝硬変のために医師の診察を受ける機会があり、肝癌が発見されるというケースが多くみられるようです。

進行すると、上腹部ないし右季肋部の疼痛と肝腫大を示します。また、黄疸、腹水による腹部膨満、浮腫などがみられます。その他、発熱や腫瘍の腹腔内破裂の際は、急激な腹水の出現と血圧低下をきたします。

また、腫瘍随伴症候群として、稀ですが低血糖や赤血球増加症、高コレステロール血症、高Ca血症(腫瘍のホルモン様物質の産生、腫瘍代謝の異常など)をきたすことがあります。

身体的所見としては、肝硬変に基づいた所見以外に、腫瘍が著しく増大すると、肝腫大、腫瘤触知、圧痛、血管雑音がみられることがあります。腫瘍による下大静脈の圧迫がもたらされると、下肢のみの浮腫や腹壁の上行性の副血行路がみられます。

肝細胞癌では慢性肝炎や肝硬変の病態を反映し、ASTやALTなどの酵素が上昇していることが多いです。白血球や血小板は肝障害に伴う脾機能亢進症の状態を反映します。肝細胞癌が進行すると血清ビリルビンやALP、LDHが上昇することがあります。

肝細胞癌の腫瘍マーカーとしては、AFPとPIVKA-兇あります。AFPは肝硬変でも上昇しますが、時間経過とともに上昇するようであれば肝細胞癌が疑われます。AFPとPIVKA-兇蓮△箸發僕枩率は約半数であり、両者の併用が望ましいと考えられます。

腹部長音波検査は、小腫瘍の検出に優れており、1cm前後またはそれ以上の径をもつ実質性の限局性異常を認めれば、悪性腫瘍を疑います。腹部単純CT検査では、low densityな腫瘍として描出されます。肝細胞癌は、急速静注法(ダイナミック CT)の早期相では腫瘍内部の結節が種々の濃度に造影され、後期相では腫瘍全体が再度low densityとなります。

MRI検査では、一般にT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号を示すことが多くなっています。血管造影が行われた場合、腫瘍血管の増生や腫瘍濃染が認められます。

腫瘍径2 cm以上の肝細胞癌は各種画像検査にて多数が診断に至りますが、腫瘍径2 cm 以下の鑑別診断不可能例には腫瘍生検は不可欠な検査となっています。

肝癌の治療

肝癌の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む

女性が気をつけるべき病・子宮体癌

52歳女性

結婚25年、専業主婦としてしっかり一家を支えてきたY・Tさん。半年前から生理がなく、もう自分は閉経したものと思っていましたが、ある日、半年振りの出血に気付きます。3週間後、また突然、生理周期より早い出血があったY・Tさん。以前とはちょっと違う生理に少し引っかかるものがありましたが、友人から「更年期だから生理が乱れるなんて当たり前」と言われ、ひと安心していました。しかし、その後も異変は続き、とうとう下腹部の張りや大量の出血が起こるようになった。

検査の結果、転移寸前の段階で病が発見されたY・Tさん。無事摘出手術も成功。

[症状]
1)半年振りの生理
2)生理が早く来る
3)出血が長引く
4)下腹部の張り
5)大量の出血

子宮にできる悪性腫瘍の事を総称して子宮がんといい、婦人科系のがんのなかでは最も発生頻度の高いがんになります。

子宮は女性の生殖臓器であり、骨盤の中央に位置しています。子宮の出口付近(膣に近い部分)を子宮頚部、子宮の上部、袋の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位に生じるがんを子宮頚部癌または子宮頸がん、子宮体部癌または子宮体がんとよび、同じ子宮がんでも区別して考えられます。

特徴としては、
(1)50歳以降の閉経後に多く、近年では増加傾向あり
(2)腺癌が多い
(3)危険因子:未産・不妊、月経異常、肥満、乳癌の既往
などがあります。

閉経後(1年以上月経がない場合)や、閉経周辺時期の不正性器出血が特徴とされています。半年振りの生理と思い込んだ出血や、周期の乱れなどの生理の症状。実は、これらの症状は生理、すなわち月経が原因ではなく、不正出血という子宮体癌の代表的な症状。だからこそ、女性の場合、月経をきちんと見極めることが何よりも大切だといわれています。

そもそも月経とは、エストロゲンという女性ホルモンの刺激によって増殖した子宮内膜が、妊娠しないと不要になり、血液と共に流れ出る現象のこと。ところが、癌が出来ると、癌細胞自体が出血を起こすため、本来の周期以外に出血が起きます。これが不正出血。このサインに気付くことこそ、子宮体癌を見つける最大のポイントです。

子宮癌の検査を受け、問題は無かったはず。なぜ、見つからなかったのでしょうか?実はここに落とし穴があったのです。市町村で行う子宮癌検診はたいていの場合、子宮頚癌の検査のみ。子宮頸癌とは、子宮の入り口に出来る癌のこと。奥に出来る体癌とは全く別のもの。体癌を見つけるには、体癌専門の検査をする必要がありました。

更年期は卵巣機能が急激に衰えるため、この病の発症が最も多い年代。だからこそ少しでも疑わしいところがあれば、勝手に自己判断せず、病院で検査を受けることが大切だと言われています。

手術療法が原則で、放射線療法、化学療法が術後に追加される場合があります。
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