2009年11月12日放送の「ナイナイのANN」にて、岡村隆史が外痔核で通院していることを明らかにしていた。その生活がいかに大変か、次のように語っていた。

「先週の火曜日に、めちゃイケの収録で、朝の9時から打ち合わせや稽古やらで、朝の4時くらいまでかかった。立ちっぱなしで丸一日くらい過ごしたんですよ。昼の12時くらいにですかね、お尻に異変があったのは」

「でも、収録しているからそんなことは言えず、楽屋に帰ったときに大谷マネージャーに『たぶん、痔だわ。痔が出たわ』って言ったんですよ。13年くらい前にも、一回、出たんです。久しぶりに顔を出したかと。でも、その時よりも痛かった」

「朝4時ごろに、自宅に帰ることになったんだけど、車に乗るだけでお尻が痛くって。その帰っている最中に、車のモニターにいきなり『メンテナンス』って表示されたんですよ。『ピット』って出てね。『わかっとるわ!』ってことですよ。そんで、イラつきながらも半ケツで帰宅してね、『寝たら治るかも』と思って、横になったんですよ。でも、ずっと痛くって眠れずに、早朝に薬局に行ってお薬を買ったんです」

「結構な額でしたよ。8,000円くらい掛かった。それでね、座薬を入れようとしたんですよ。でも、拒否するのね。座薬にチャレンジしたものの、入れようとすると『ポーン!』って出てきてしまうのよ。何度もチャレンジしたんだけど、『プーン!』って出てきちゃうのよ。お尻を触ったら、尋常じゃないモノが出ているのよ。親指大くらいなの(外痔核)」

「仕方がないんで、座薬は諦めて軟膏に変えて、しばらく過ごしていたの。それで土曜日にゴルフの約束をしていたんで、ゴルフに行ったの。でも、ネットで調べたんだけど、本当は痔に良くないんだってね。…お尻は痛いんですけど、なんとか18ホールまわって、その後にご飯食べに行って、お酒飲みに行っちゃったのよ」

「酔っているからか、痛さもあまり感んじなかったんですよ。それで、『治ったのかも!!』と思って楽しく飲んでたら、パンツにべったりと血が付いてたんですよ。ジーパンを確認すると、ジーパンにも血が付いてた」

「鏡で確認をすると、ベッタリ血が付いてた。なんだかホタルイカのようなものが出ているんですよ。翌日にね、これはどうにかしなくてはって思って、ブラマヨの小杉に電話したんですよ。小杉は痔になって、手術してるんです。それで、アドバイスを受けたんです。小杉は、痔瘻みたいなヤツが出来てたんですって」

「小杉は、『何かあったら言うてください。なんなら、ガーゼも代えますんで』って言ってくれた。それで、痔の先輩って呼ぼうと思ったら、『岡村さんはイボ痔っぽいので、タイプが違うかも。だから、姉妹関係ってことでどうでしょうか』ってことで、姉妹提携を結んだんですよ」と話していた。

「それで次の日はぐるナイの『ゴチ』だったんですよ。座りっぱなし。仕方ないんで、女性の生理用ナプキンを付けることにした。本当に女性は大変だよね。たぶん、女性に優しくなれるような気がする。出血していると、ナプキンを代えないと気持ち悪いんですよね」

「それで、病院に行って診てもらった。『入れましょう』って言われて、ゴム手袋で入れてもらった。見事に入って。イボ痔はレベル1〜4の『レベル3』だって。『よくここまで頑張りましたね。すごく頑張ったお尻です』って言ってくれたんですよ」

「今日、別の病院で診てもらったら、血豆ができて、出血してたんですよ。これはね、何回もそれからイボ痔を中に入れてたときに出血したみたいなんです。…そういう説明した後に、先生が『これは出した状態で、切らずに治していきましょう』って言ってた」

「今はね、ステロイドの座薬を使っている。それで治療をしている」と語っていた。
(ナイナイ岡村 「イボ痔(外痔核)の治療中であることを告白」)

痔核とは


痔核(イボ痔)とは、肛門管の静脈叢が静脈瘤状に膨らんだ状態をいいます。肛門病変の約60%を占め、最も頻度の高い疾患であるといわれています。男性にやや多いですが、女性では妊娠に続発するものが多いといわれています。

原因としては、肛門管に分布する上・下直腸静脈叢のうっ血によって起こるといわれています。どうしてこうしたことが起こるのかと言えば、排便時の怒責、便秘や妊娠などの腹圧、門脈亢進をきたす肝硬変など背景にあると言われています。

痔核は、歯状線より直腸側に生じる「内痔核」と、皮膚側にできる「外痔核」に分類されます。岡村さんのケースでは、皮膚側にできており「外痔核」が問題となっていたようです(内痔核もあったようですが)。

内痔核の初期は出血のみで自覚症状に乏しいですが、進行すると排便時などに肛門外に脱出するようになり自覚されることが多いです。一般に痔核は疼痛症状を伴いませんが、血栓を形成した血栓性外痔核や内痔核が脱出嵌頓した嵌頓痔核は急性の腫脹とともに疼痛を伴います。

外痔核は、肛門の周りの皮下静脈叢が拡張して静脈瘤となったもので、肛門のやや内部から外方に肛門上皮あるいは皮膚によって覆われた塊としてみられます。

外痔核自体はさほど苦痛を生じませんが、症状がみられれば、保存療法、切除術が必要となります。年齢とともに徐々に大きくなって、歩行、力み、しゃがみなどで膨らんでいきます。

時に、血栓を形成して血栓性外痔核となり、急に腫れて周囲に浮腫を伴い疼痛を来すこともあります。単発で起こる場合も多いですが、複数の場合もあります。

下痢、便秘による怒責時に突然、肛門縁に腫瘤を形成し、大きさは小豆大から拇指頭大のものが多いですが、小血栓が多発することもあります。暗赤色の腫瘤が皮下に透見され、疼痛は2〜3日で徐々に軽快します。自壊して少量の出血をみることもあります。

診断は、このような所見や肛門鏡検査で病変を確認し、脱出の程度をみます。

外痔核の治療


外痔核の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む