天海祐希さんも心筋梗塞になったようですが(天海祐希さんもなった、心筋梗塞って何?)、若年女性の急性冠症候群(心筋梗塞や狭心症)における特徴についてJAMA Internal Medicine誌の「Sex Differences in Acute Coronary Syndrome Symptom Presentation in Young Patients」に掲載されていました。

55歳以下で急性冠症候群(ACS)で入院した男女の患者の臨床像を比較した研究です。胸痛は急性冠症候群の典型的症状ですが、最大で35%のACS患者が胸痛を経験しないという報告があります。



無胸痛のACS患者は救急部門で誤診される可能性が高く、胸痛がある患者に比べて死亡リスクが高いと言われています。高齢者を対象とする研究では、
1) 男女ともに無胸痛患者が少なからずいる
2) 無胸痛患者と軽い胸痛しかない患者は女性に多いこと
が示されています。これらから分かる通り、ACSの臨床像には性差があると考えられています。

この研究結果は、以下の様なものだったようです。続きを読む