神奈川県内に住む70歳代のA子さんは、半年ほど前から、部屋の片隅に「赤い服を着た少女が座っている」と度々訴えるようになった。少女に話し掛けたり、お菓子をあげたりしていたが、家族には見えない。少女はA子さんの幻視で、やがて毎日見えるようになり、家族との会話もままならなくなった。

記憶障害と共に、幻視などが起こる「レビー小体型認知症」と診断され、漢方薬の抑肝散(よくかんさん)を飲み始めた。すると1か月ほどで少女は消え、家族は「以前のような落ち着きが戻り、いろいろな話ができるようになりました」と喜んでいる。

認知症の2割を占めるレビー小体型認知症では、物忘れよりも幻視や妄想などが先行することが多い。ほうゆう病院(横浜市旭区)院長の小阪憲司さんが、約30年前に発見した病気で、一種のたんぱく質から成るレビー小体が大脳皮質にたくさん現れ、神経細胞が壊れていく。高齢の発症が多いが、40歳代で発症することもある。

このような幻視や妄想などを抑える働きが注目されているのが、漢方薬の抑肝散。子供の夜泣きや疳の虫などを抑えるために使われてきた薬だ。特に、レビー小体型で顕著な効果が報告されている。

レビー小体型の治療では、アルツハイマー型でも使われる薬「塩酸ドネペジル」(アリセプト)を服用し、記憶障害の進行を抑える。それで幻視などが消えることもあるが、消えない場合、レビー小体型では、手足の震えなどを招く恐れがある抗精神病薬は使えず、幻視などの抑制は困難だった。

小阪さんは「抑肝散を早い段階から服用することで、患者の精神的な悩みや介護者の負担を減らすことができる」と話す。東北大学の調査では、抑肝散を4週間服用したレビー小体型の患者15人のうち、12人の幻視が消失した。
(レビー小体型認知症)


レビー小体型認知症は、「第三の認知症」とも言われます。というのも、認知症の分類としてアルツハイマー病、脳血管性痴呆症に続き、3番目に多いという意味でレビー小体型認知症が挙げられているからです。

この疾患は、ほうゆう病院(横浜市旭区)院長の小阪憲司さんが、約30年前に発見しました。一種のたんぱく質から成る"レビー小体"が大脳皮質にたくさん現れ、神経細胞が壊れていきます。

レビー小体型認知症の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
,箸討眄検垢靴じ源襪みえる。
日によって症状に変動があり、正常に思えるときと様子がおかしいときが繰返しみられる。
J發にくい、動きが遅い、手が不器用になる、など、パーキンソン症状がみられることがある。
ぅ譽咫湿体型認知症は、一度発症したら急速に病が進行する。

治療法としては、アルツハイマー型でも使われる薬「塩酸ドネペジル」(アリセプト)を服用し、記憶障害の進行を抑えるそうです。それで幻視などが消えることもありますが、消えない場合には、手足の震えなどを招く恐れがあるため、抗精神病薬は使えず、幻視などの抑制は困難だったそうです。

この漢方薬(抑肝散)の成分や幻視を抑えられる機序に関する研究により、レビー小体型認知症の治療法に対する糸口が見えてくるのではないか、と期待されます。

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