『男と女のお話』『世迷い言』などのヒットで知られる歌手の日吉ミミさんが10日に膵臓がんのため、亡くなっていたことがわかった。64歳だった。

日吉ミミさんは、埼玉県出身。1970年に『男と女のお話』が大ヒット、同年のNHK紅白歌合戦に出場。また、昨年、名古屋にキャンペーンで訪れていた時、膵臓がんの手術を受けていたことを明らかにしていた。

一部報道によると、今年6月に入院するも、夫でマネージャーでもある黒岩慶三さんに、デビュー45周年となる来年の活動について意欲を見せていたという。
(日吉ミミさんが死去)

膵癌とは


膵臓は、
・腺房(膵液を産生する)
・膵液(膵液を運ぶ)
・ランゲルハンス島(内分泌腺)

などからなりますが、膵癌の約90%は膵管から発生する膵管癌(ductal cell carcinoma)で、通常「膵癌」といえば膵管癌を指します。

原発性に膵に発生する上皮性の悪性腫瘍を指し、これは外分泌系と内分泌系の腫瘍に分けられます。外分泌系の腫瘍が大多数を占め、これと異なる病像を示す内分泌系腫瘍は別に論ずることが多く、しばしば狭義に「膵癌」は膵外分泌系の悪性腫瘍に用いられます。

発生部位によっても膵癌は分けられ、
1)膵頭部癌
2)膵体部癌
3)膵尾部癌(膵体部癌、膵尾部癌を合わせて膵体尾部癌)
4)膵全体癌

に分類されます。膵臓の中でも、膵頭部癌が約2/3で多く、周囲組織へ浸潤していきます。見つかりにくく(検診などでは普通、あまり膵臓癌を疑って検査をする、ということも少ないため)、診断時にはほとんどが進行癌です。

膵臓癌は、進行が早く、きわめて予後が悪いとされています。発生率は約1,000人に1人で、60〜70歳代の高齢者に多く、増加傾向にあるといわれています。

厚生労働省の人口動態統計(2002年)によると、臓器別に見た悪性新生物による死因では男性で5番目、女性で7番目となります。近年増加の傾向にあり、年間2万人が死亡、年代別では60歳代に最も高頻度にみられます。男女比は1.6:1と男性にやや多い傾向があります。

原因は明らかではありませんが、外部環境因子としては喫煙、食習慣、飲酒などが、内部環境因子としては糖尿病、慢性膵炎などが注目されています。

膵癌の治療


膵癌の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む