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検査

はしか検査試薬、新たに8万人分を供給へ

首都圏を中心に流行しているはしかに対する免疫があるか調べる検査試薬が不足している問題で、厚生労働省は都道府県に対し、31日までに約8万人分の試薬が新たに供給される見込みであると通知した。

試薬は、今月だけで約16万人分が供給されたが、同24日には製造・販売業者の在庫がほぼなくなった。今後、6月末までに約60万人分を確保できる見通し。同省では、医療機関などに対し適正量を購入するよう求めている。
(はしか検査試薬、新たに8万人分を供給へ)


首都圏ではしかが流行し、はしかに対する免疫があるか調べる人が急増している影響で、検査試薬が不足し、複数の検査会社が業務の中断に追い込まれたことが問題となっていました。

その結果、免疫があるにも関わらず、ワクチン接種をする人が多くなり、ワクチンまでもが不足する状況になってしまう、ということも懸念されていました。その心配を緩和するためにも、試薬を増産することになったのではないでしょうか。

大手検査会社によると、ゴールデンウイークが終わった今月上旬ごろから依頼が増え始め、中旬になって急激に増加。「EIA法」という検査で、それまで1日に約100件だった依頼が約7000件になってしまったそうです。そのため、試薬の在庫が乏しくなり、他の検査法も含めほぼ全面的に中断したそうです。

麻疹抗体に関する検査は、血液検査を行うことである程度判明しますが、血液検査にもEIA法、NT法、PA法など様々な方法があります。このうち、最も推奨されるのはEIA法という検査法です。

何とか試薬の不足は、免れる見通しが立ったのではないでしょうか。

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がん細胞:「0.1mm」も見逃さず 日米チームが蛍光物質開発

がん細胞に取り込まれると光り続ける蛍光物質を、米国立衛生研究所と東京大の研究チームが開発した。マウス実験では、従来の検査では見つけにくい小さながんでも強い光を発することが確認された。微小ながんを正確に見つける新しい診断薬の開発につながる可能性があるという。

研究チームは、がん細胞に取り込まれると光るスイッチが入り、スイッチが入っている間は、がん細胞の中やがん細胞表面にとどまる物質の開発に取り組んだ。
その結果、
1)がん細胞に取り込まれると分解されて光り始め、光ると水に溶けにくくなって細胞から排出されにくい。
2)事前にがん細胞が取り込んだ酵素で処理されると光り始め、水にも溶けにくくなる
3)がん細胞表面に張り付けた結合分子と結びつくと光り始め、結合が長く続く
 という性質を持つ3種の蛍光物質を開発した。いずれも従来の物質に比べ光が強いという。

研究チームは、マウスの腹部に多数のがん細胞を植え付け、これらの蛍光物質を散布して観察。0・8ミリ以上のがんの9割以上を見つけることができ、0・1ミリのがんまでとらえることができたという。

がんの詳細な画像診断法には、がんに集まる性質を持つ造影剤を使う陽電子放射断層撮影(PET)などがある。ただ、PETで見つかるがんは現在3ミリ程度までで、解像度には限界がある。

蛍光物質を使えば、微小な変化もとらえられるが、体の深い部分にあるがんの場合、蛍光物質の光は体外から確認することができない。

研究チームの小林久隆・米国立衛生研究所主任研究員は「最近は内視鏡や腹腔鏡を使う検査や手術が主流で、それらを使って患部に近づけば、がんか否かを正確に確認できるだろう。蛍光物質は眼科の検査で使われているものに近いので、新たな検査技術への活用も可能。5年程度での実用化を目指したい」と話している。
(がん細胞:「0.1ミリ」も見逃さず 日米チームが蛍光物質開発、検査に活用へ)


本技術が臨床応用されれば、腫瘍と正常部分の境界が分かり、侵襲性を減らしたり、術後の化学療法が必要かどうかを判断する材料にできそうです。

ですが、深部の癌は発見することが難しいといったことや、癌の種類が異なっても(表皮や筋、神経、骨腫瘍でも同様な効果がみられるのか)といったことが分からない、という疑問点などが残ります。

PET検査の場合、癌組織の多くがブドウ糖代謝が活発なことを利用しているため、検出感度の良くない悪性腫瘍(胃癌の一部(signet-ring-cell cancer)、細気管支肺胞上皮癌、肝細胞癌、脳のような生理的にブドウ糖代謝の旺盛な組織における悪性腫瘍、腎細胞癌を含めた腎尿路系など)もあります。こうしたことに関しては、本技術が補ってくれるようになるのかも知れません。

脳外科手術では、蛍光色素で脳腫瘍を発光させ腫瘍の局在を明らかとするレーザー発振装置などが既に実用化していますが、今回の技術は、より汎用性の高いものであると思われます。本技術がより精度の高い、患者さんの侵襲性を減らせるものとなることが望まれます。

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唾液で病気が分かってしまう時代が来る?

唾液の分析による簡単で安価な検査法が、早ければ2011年には標準的検査として利用されるようになる見通しだ。医療の場では、非侵襲的な疾患検出方法が強く望まれているが、現在のところ唾液検査は一般的ではない。この現状が変わりつつあるという知見が、ニューオーリーンズで開催された国際歯科研究学会(IADR)年次集会で発表された。

この研究から、すでに口腔癌およびシェーグレン症候群の診断につながる指標が見つかっている。口腔癌は5種類の蛋白と4種類のmRNAによって90%以上の確率で特定することができ、シェーグレン症候群でも数種類の蛋白およびmRNAがマーカーとなるという。米国では毎年3万1,000人が口腔癌と診断され、約7,000人が死亡しており、唾液検査による早期発見の実現が期待される。シェーグレン症候群の患者数はさらに多く、米国では400万人以上が罹患している。

米国歯科研究学会(AADR)は、唾液は血液や尿と同じように重要な情報の宝庫であるとして、Wong氏らの取り組みを支持。すでに、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、肝炎(A、B、C型)、乳癌、アルツハイマー病および嚢胞性繊維症を唾液から検出する新しい検査法が開発段階にある。将来的には、鉛への曝露や薬物、アルコールの乱用の指標としても唾液が利用されるようになると思われる。
(唾液検査が数年で疾患検出の標準に)


「唾液」による検査なら、簡単で、全くと言っていいほど侵襲性を伴わないといえるものになりそうです。予定としては、2011年に利用できそうとのことなので、そう遠くない未来に登場するとのこと。

まぁ、既存の採血検査などに取って代わるか、といったらそう簡単には代わりそうにありませんが、今後の検査の予測的中率や信頼度によっては「まず、唾液をちょいと採りましょうか」と診察室で言われるような時代にもなるかもしれません。ただ、アルツハイマー病も…とまで言い出したら、かなり遠い未来になりそうですが。

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