日本列島は28日、高気圧などの影響で東日本から西日本の各地でよく晴れて気温が上昇し、今夏一番の暑さとなった地点が相次いだ。高知県本山町で38・1度を記録するなど、四国、九州の4地点で、観測史上最高の気温となった。

佐賀市で行われた全国高校総体の開会式で、暑さのため倒れたり気分が悪くなったりした選手や観客、ボランティアの地元高校生らが相次ぎ、夕方までに計117人が救護所で手当てを受けた。

気象庁によると、本山町のこれまでの過去最高は平成6年の37・8度。このほか観測史上の最高気温を記録したのは、宮崎県美郷町の神門が37・5度(これまでの最高37・1度)、大分県佐伯市の宇目が36・9度(同36・8度)、鹿児島県志布志市が36・4度(同36・0度)。
(列島猛暑…高知38度、高校総体117人手当て)


熱中症とは、外気においての高温多湿などが原因となって起こる症状の総称です。熱失神、熱疲労、熱痙攣、熱射病の4つに大きく分類されます。体内に溜まった熱を下げることができず、体温が異常に上昇することで様々な障害が出てきます。

体温調整が出来なくなっているためか、高温多湿の体育館内での運動中などに寒気を訴える場合があり、そういったときは熱中症の兆候を疑ってみた方がよさそうです。自覚症状で熱中症だと感じることは、あまりないそうです。倒れてしまったり、吐き気に襲われてぐったりしてしまう、といった様子がみられます。

倒れてしまった人が出た場合、涼しい場所で休ませ、すぐに病院での治療が受けられるように連絡をとるべきであるとおもわれます。とりあえずは、木陰、クーラーの効いたところで、衣服を緩め、太い血管が比較的表面を通っている首筋や腋の下に氷を置くのが、体温を下げるのに効果的であると思われます。

また、脱水の補正のために、経口補水塩またはスポーツドリンクなどを飲ませます。ただし、冷たいものを大量に飲ませると胃痙攣がおきることがあるので注意してください。

予防法としては、運動前にこまめに水分を取ったり、休憩を取りながら運動をする、などのことが重要です。体感温度を下げる方法として、日射を防ぐ、通風を確保するなどのことが必要となってきます(とくに、室内運動場)。

梅雨が明け、今後はさらに暑い日が続くことが予想されます。是非とも、レジャーやスポーツの際には、熱中症にお気をつけ下さい。

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