・あらすじ
「この国を生まれ変わらせよう」とした坂本龍馬(内野聖陽)の悲願であった『大政奉還』が成立。江戸幕府は、その260年余りの歴史を終了させる。

そして南方仁(大沢たかお)は、恋人である友永未来(中谷美紀)が過去に“坂本龍馬は誕生日に死んだ”という史実を話していたのを思い出し、その暗殺日まであと1ヶ月だと気付く。

着々と近付く龍馬暗殺。「必ず自らの手で龍馬を助けるのだ」と決心した仁は、橘咲(綾瀬はるか)、佐分利祐輔(桐谷健太)とともに龍馬のいる京へ向け出発。一方、橘恭太郎(小出恵介)は、上役(中原丈雄)からあることを命じられる。その命とは、仁一行を尾行し、龍馬の居場所を見つけ出し、龍馬暗殺を遂行することだった。

一刻も早く龍馬と会おうとする仁たちだったが、京都市中を探すもなかなか見つからない。そして迎えた龍馬の誕生日の11月15日。東修介(佐藤隆太)に居場所を教えてもらい、ようやく仁は龍馬に会うことができた。さっそく京を出るように勧める仁だったが、龍馬は京にとどまり続けた。

やきもきしながら15日が平穏無事に過ぎることを望んでいた仁だったが、寺田屋でついに恭太郎に龍馬は見つかってしまう。東は恭太郎たちの暗殺の手を阻止しようと闘っていたが、その場に龍馬は居合わせてしまう。そして、東は龍馬を救おうと恭太郎たちに刃を振るったその最中、龍馬の額を斬りつけてしまう。

血飛沫が仁の顔にかかり、龍馬はその場に倒れ込んでしまう。

脳挫傷、頭蓋内血腫とは


額を斬りつけられた龍馬は、外傷性の脳挫傷・硬膜下血腫を引き起こしてしまいます。
脳挫傷とは、頭部を強打するなどの要因によって外傷を受けた際に、頭蓋骨内部で脳が衝撃を受けて脳本体に損傷を受ける病態のことです。

外傷を受けた側の脳は局所的に障害を受ける事に対して、外傷とは反対側の脳表面が広範囲にわたって障害を受ける事を脳挫傷と言います。これは外力によって慣性を付けた柔らかい脳が自分の硬い頭蓋骨に内側からぶつかって広範囲に挫滅するためと考えられます。

小範囲、限局性の脳挫傷の予後は良好ですが、挫傷が広範囲であったり、挫傷脳中に巨大な脳内血腫を形成したりすると予後は不良です。

外傷性頭蓋内血腫は、出血部位によって硬膜外血腫、硬膜下血腫、脳内血腫に分けられます。中でも、頭部外傷の急性期(3日以内)に硬膜下腔、すなわち硬膜内面とくも膜との間に出血した状態を「急性硬膜下血腫」といいます。

出血源としては、脳表に生じた挫滅創からの出血があります。そのため、脳挫創とくも膜下出血を合併するものが多いです(複合型)。また、静脈洞とくも膜下腔との間を走行する架橋静脈の破綻によることもあります(この場合、乳幼児に多く、脳挫傷を伴っていない場合が多い)。稀には、脳表動脈が出血源であることもあります。

このように、急性硬膜下血腫の出血源はほとんど挫傷脳のため、受傷直後から脳損傷に伴う意識障害が出現し、時間の経過とともに意識障害がさらに悪化する危険性の高い疾患です。硬膜下腔血腫の広がりを遮るものがないため、進展は非常に早く、脳挫傷を広範囲に伴っている場合は、容易に脳ヘルニアをきたし、死に至る可能性もあります。

症状としては、ほとんどの症例において受傷時から意識はなく、血圧、呼吸も不安定です。片側性の瞳孔散大や対光反射の消失、また片麻痺、病的反射の出現などが起こりえます。

診断は、頭部CTが非常に有用です。頭蓋骨内面に沿った三日月状の高吸収域の所見が特徴です。多くの場合、広汎な脳挫傷を両側大脳半球に伴うため脳室の圧排所見が強く、脳浮腫液の脳室からの吸収機能も低下しています。血腫の厚さ以上に正中構造が対側へ偏位している場合、脳浮腫が既に進行していることを示します。

脳挫傷、頭蓋内血腫の治療


治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む