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腰椎すべり症

腰椎すべり症と診断された59歳女性

読売新聞の医療相談室で、以下のような相談がなされていました。
「腰椎(ようつい)すべり症」と診断されました。痛みが治りません。治療と、生活していくための注意点を教えてください。(59歳女性)

この相談に対して、武蔵野赤十字病院整形外科部長である山崎隆志先生は以下のようにお答えになっています。
腰椎すべり症とは、腰椎が前後方向にずれる病気で、無症状の方も多くいる一方、中を通る神経が圧迫されると腰痛や下肢痛などが起きます。生まれつき腰椎が弱いために起こる人もいますが、質問者のように中年以降に見つかる場合の大半は腰への長年の負担が主な原因で老化現象の一つです。中高年の経産婦に多く、女性ホルモンの影響もあると考えられています。


腰椎すべり症とは


脊椎すべり症とは、頭側の椎体が尾側の椎体に対して前方(腹側)、後方(背側)、あるいは側方(外側)へ転位している病態を指します。臨床的には、下位腰椎に生じる前方すべりが圧倒的に多く、こちらを「腰椎すべり症」といいます。

腰痛で受診した患者の約3%が、すべり症との報告もあり、比較的頻度の高い疾患です。女性に多く、40歳以前にはめったにみられませんが、年齢とともにその頻度は増加してきます。好発部位は第4腰椎であり、第3腰椎、第5腰椎がそれに次ぎます。

原因別に
1)先天性(10歳代女児の第5腰椎に好発、高度のすべりと進行性を特徴とする)
2)分離性(関節突起間部の分離を基盤とし、第5腰椎に好発)
3)変性性(分離なしに、椎間板の変性と椎間関節の水平化を基盤に中年女性の第4/5腰椎間に好発)
に大別されます。「腰椎分離すべり症」は、腰椎分離症の不安定性が増大して分離部が開き、椎間板の傾斜に向かって椎体が前方にすべった状態を指します。若年期に疲労骨折から発生した分離症に、椎間板の変性に伴いすべりが加わったものがほとんどです。

分離症の約20%がすべり症に移行し、第4、5腰椎に好発します。すべり症への移行はL4で多く、L5では少ないです。L5では横突起幅の小さいものがすべる可能性が高いです。

若いときから軽い腰痛を繰り返していることが多く、40〜50歳代に手術の適応になるものが多いです。腰椎不安定性による腰痛が主体ですが、分離部の組織増生や、すべりの進行によって脊柱管の狭窄を来し、下肢神経症状を伴うようになります。

症状としては、腰痛・殿部痛がみられ、運動時痛や同一姿勢で増強するようになります。大腿部痛や下肢痛の訴えが多いですが、下肢のしびれや間欠性跛行もみられます。下肢神経症状の特徴は、分離部での神経根刺激症状と考えられる下腿の疼痛やしびれ感が主体で、明白な知覚鈍麻や筋力低下は稀です。

一方、「腰椎変性すべり症」とは、関節突起間部の分離を伴わないものを指します(偽性すべり症また無分離すべり症と呼ばれていたこともあります)。

原因としては、椎間関節や椎間板の退行変性が考えられ、椎間板ヘルニアに対する椎間板切除術後や腰部脊柱管狭窄症に対する椎弓切除術後に生じる場合もあります。

臨床症状としては、腰椎不安定性、椎間関節や椎間板変性などからの腰痛のほか、脊柱管狭窄による神経根症状や馬尾症状を呈します。すべりによって生じた腰部脊柱管狭窄が本症の病態であり、腰椎の伸展で狭窄は増強し、神経への圧迫力が増加するため、症状が誘発されます。

腰痛で受診した患者の約3%が、すべり症との報告もあり、比較的頻度の高い疾患です。女性に多く、40歳以前にはめったにみられませんが、年齢とともにその頻度は増加してきます。好発部位は第4腰椎であり、第3腰椎、第5腰椎がそれに次ぎます。

腰椎すべり症の治療


腰椎すべり症の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む

腰椎すべり症と診断され、入院していた−アントニオ猪木さん

本日18日発売のスポーツ紙「東京スポーツ」には、重病で余命3ヶ月という噂が流れていた渦中のアントニオ猪木が登場、その真相を語った。

そもそも、プロレスファン&関係者の間では、「猪木が極秘で入院している」という噂があった。事の発端は、11月に入ると、猪木は公式イベントを何度もキャンセルし、同月3日の猪木ゲノムJCBホール大会には姿を見せ、リング上からマイクパフォーマンスを行ったものの、もはや一人では歩くこともままならない様子だったことにある。

だが、公式発表は、「腰椎すべり症」とされ、約3週間入院していたことを明かしたが、関係者の不安が消えることはなかった。それでも、同紙の取材に対して、「重病説、勝手に流せよ。猪木と馬場が天国で対戦か」と豪快に笑い飛ばした猪木。「腰椎すべり症」では、全身に痺れがあるものの、二度に渡る手術を経て、驚異的な体力を自ら再確認したばかりか、「筋肉の質が30代後半、骨も30代から40代の骨の硬さと言われた」と語り、“燃える闘魂”健在をアピールした。
(【Sports Watch】アントニオ猪木に重病説、余命3ヶ月の噂とは?)

腰椎すべり症とは


脊椎すべり症とは、頭側の椎体が尾側の椎体に対して前方(腹側)、後方(背側)、あるいは側方(外側)へ転位している病態を指します。臨床的には、下位腰椎に生じる前方すべりが圧倒的に多く、こちらを腰椎すべり症といいます。

腰痛で受診した患者の約3%が、すべり症との報告もあり、比較的頻度の高い疾患です。女性に多く、40歳以前にはめったにみられませんが、年齢とともにその頻度は増加してきます。好発部位は第4腰椎であり、第3腰椎、第5腰椎がそれに次ぎます。

原因別に
1)先天性(10歳代女児の第5腰椎に好発、高度のすべりと進行性を特徴とする)
2)分離性(関節突起間部の分離を基盤とし、第5腰椎に好発)
3)変性性(分離なしに、椎間板の変性と椎間関節の水平化を基盤に中年女性の第4/5腰椎間に好発)
に大別されます。腰椎分離すべり症は、腰椎分離症の不安定性が増大して分離部が開き、椎間板の傾斜に向かって椎体が前方にすべった状態を指します。若年期に疲労骨折から発生した分離症に、椎間板の変性に伴いすべりが加わったものがほとんどです。分離症の約20%がすべり症に移行し、第4,5腰椎に好発します。すべり症への移行はL4で多く、L5では少ないです。L5では横突起幅の小さいものがすべる可能性が高いです。

若いときから軽い腰痛を繰り返していることが多く、40〜50歳代に手術の適応になるものが多いです。腰椎不安定性による腰痛が主体ですが、分離部の組織増生や、すべりの進行によって脊柱管の狭窄を来し、下肢神経症状を伴うようになります。

症状としては、腰痛・殿部痛がみられ、運動時痛や同一姿勢で増強するようになります。大腿部痛や下肢痛の訴えが多いですが、下肢のしびれや間欠性跛行もみられます。下肢神経症状の特徴は、分離部での神経根刺激症状と考えられる下腿の疼痛やしびれ感が主体で、明白な知覚鈍麻や筋力低下は稀です。

一方、腰椎変性すべり症とは、関節突起間部の分離を伴わないものを指します(偽性すべり症また無分離すべり症と呼ばれていたこともあります)。

原因としては、椎間関節や椎間板の退行変性が考えられ、椎間板ヘルニアに対する椎間板切除術後や腰部脊柱管狭窄症に対する椎弓切除術後に生じる場合もあります。

臨床症状としては、腰椎不安定性、椎間関節や椎間板変性などからの腰痛のほか、脊柱管狭窄による神経根症状や馬尾症状を呈します。すべりによって生じた腰部脊柱管狭窄が本症の病態であり、腰椎の伸展で狭窄は増強し、神経への圧迫力が増加するため、症状が誘発されます。

腰椎すべり症の治療


腰椎すべり症の治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む
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2006年02月27日より運営している医学系ニュースサイトです。
当初はレポートの掲載や医師国家試験の問題解説を行っていましたが、そちらは『医学生のレポートやっつけサイト』に移行しており、こちらは医学ニュースを取り扱うこととなりました。
国内の3大疾病である癌、脳卒中、心筋梗塞から稀な難病、最新の治験・治療法など、学んだことを記していきたいと思います。時には微笑ましいニュースから、社会的な関心事となっている医学の問題、感動的な闘病記など、幅広く取り扱っていきたいと思います。ブログパーツ
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