YOUMIURI ONLINEで、「萎縮性胃炎 がんが心配」という記事が掲載されていました。
6年前、胃の内視鏡検査を受け、萎縮性胃炎と診断されました。薬は効果がありません。ピロリ菌はいないようですが、がんになる可能性が高いと言われ、不安でなりません。(68歳女性)

この相談に対して、昭和大藤が丘病院 消化器内科教授である高橋寛さんは、以下のようにお答えになっています。
萎縮性胃炎は、胃粘膜の慢性的な炎症によって、萎縮が起こる現象です。約80%がピロリ菌の感染によるもので、その他の原因としては化学物質や全身疾患が関係しています。

腹部の不快感、食欲不振、悪心、嘔吐、痛みなどを訴えることもありますが、自覚症状がない場合も多く、特有の症状はありません。

診断は造影剤(バリウム)を飲むエックス線検査や内視鏡検査で行います。根本的な治療法はなく、一般的には自覚症状がなければ治療の必要はありません。

慢性胃炎とは、胃の粘膜が持続的に炎症を起こし、粘膜の性状が変質する病気です。内視鏡検査によって診断すると、「表層性胃炎」、「萎縮性胃炎」、「肥厚性胃炎」の3つに分けることができます。

・表層性胃炎
胃の粘膜の表面だけに軽い炎症が起こったもの。そのまま萎縮性胃炎に移行するものもあります。

・萎縮性胃炎
胃の粘膜が薄くなり、胃腺が働かなくなって粘膜が萎縮してきます。高齢になるほど萎縮性胃炎の人の割合が増えてきます。

・肥厚性胃炎
萎縮性胃炎と逆に胃の粘膜が厚くなります。胃液や、その中の胃酸の分泌が増加し、過酸症がみられることがあります。

慢性胃炎の症状としては、上腹部の不快感や胃もたれなどがあらわれることがありますが、慢性胃炎特有の症状といったものはありません。また、長期にわたって自覚症状がない場合もあります。

疼痛は40〜85%にみられ、鈍痛のことが多いようです。また、膨満感、あるいは胃の存在を自覚するという訴えが20〜70%にみられます。その他、食欲不振、胸やけ、げっぷなどもしばしば認められます。

治療としては、以下のようなものがあります。続きを読む