お医者になるのは、大変ですね

医学関連ニュースサイト

本当は怖い家庭の医学ザ!世界仰天ニュース(TV)/一般有名人の症例集生活の中の医学

IQ

妊婦のヨウ素不足が、子供のIQに関係する

サリー大学とブリストル大学による研究によると、妊娠中のヨウ素欠乏は、赤ちゃんの精神発達に悪影響を及ぼすかもしれない、とのことです(Effect of inadequate iodine status in UK pregnant women on cognitive outcomes in their children: results from the Avon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPAC))。

ヨウ素は、乳製品や魚介類を中心に摂取でき、甲状腺から分泌されるホルモンを作るために重要です。この甲状腺ホルモンは、胎児の脳の発達に直接的な効果を持っているといわれています。
続きを読む

兄弟の中で先に生まれた子供ほどIQが高い?

ノルウェーの研究チームが男性約24万人の知能指数(IQ)を調べたところ、兄弟の中で先に生まれた子どもほどIQが高いとの結果が出た。22日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。幼児期に兄や姉が亡くなり、最年長児として育てられた場合も、年下の兄弟よりIQが高い。研究チームは、誕生順ではなく、育てられ方の違いが大きな要因になっていると分析している。

1967年からの10年間に第1子を産んだ母親を22年以上追跡。その間に誕生した約58万人のうち、18〜19歳の時に受けた徴兵検査からIQを分析できる男性約24万人を対象に、誕生順、親の年齢や学歴などを調べた。

その結果、第1子の平均IQが103・2と最も高く、第2子は101・2、第3子は100・0だった。ところが、第2子として誕生しても、兄や姉が幼児期に亡くなっている場合には102・9に達した。第3子でも上の2人が死亡した場合には102・6に上昇した。

調査したノルウェー国立労働衛生研究所のペッター・クリステンセン教授は「親が、次の子どもが誕生するまで、最年長児に最大限の注意を注いでいる効果だろう。女性は調べていないので何ともいえない」と話す。米国の専門家は「年長の子どもは家庭教師役を務めることが多いためではないか」とのコメントを寄せた。
(IQ:先に生まれた子は高い 育てられ方の違い!?)


知能指数(IQ:Intelligence Quotient)とは、知能検査の結果の表示法のうちの代表的な方法です。「生活年齢と知能年齢の差」を基準とした「従来のIQ」と、「同年齢集団内での位置」を基準とした「DIQ」の2種類があります。現在では、従来のIQはあまり使われなくなりつつあります。また、検査によってはより細かい「言語性IQ」と「動作性IQ」も決定することがあります。いずれも、平均値は100、標準偏差は15または16です。

IQに関しては、"ほとんどが遺伝で決定される"としたリチャード・ハーンシュタインとチャールズ・マレーによって提唱された説や、「生活環境により左右される」とした広島大学の武村一郎の説もあります。

ですが、このIQは絶対的なその人の知能を示すものではありません。人生の中で、年齢によって変わりうるものです。その点から言っても、絶対不変なものでもなければ、その人の"人生の質"を指し示すものでもありません。

IQは知能全般にわたる能力を示す数値と考えるべきではなく、知能検査の内容に含まれる言語的能力や論理的能力をはかることができる目安程度のものと考えるべきではないでしょうか。今回の研究も、単に「言語的能力や論理的能力」は第一子が高かった、ということだけでしょう。

しかも、「第1子の平均IQが103・2と最も高く、第2子は101・2、第3子は100・0だった」ということなので、本当に微々たる差ではないでしょうか。優位に異なるといったことははっきりといえないのではないか、とも思われます。しかも、出産順位は出産年齢とも関わってきます。「出産年齢とIQの関連性」などということも気になるところではあります。

【関連記事】
人の見ている夢の8%が性的なもの?

自閉症と親の年齢の関連:中高年で授かった子供でリスク大
ブログ内検索
スポンサードリンク
Archives
本サイトについて
2006年02月27日より運営している医学系ニュースサイトです。
当初はレポートの掲載や医師国家試験の問題解説を行っていましたが、そちらは『医学生のレポートやっつけサイト』に移行しており、こちらは医学ニュースを取り扱うこととなりました。
国内の3大疾病である癌、脳卒中、心筋梗塞から稀な難病、最新の治験・治療法など、学んだことを記していきたいと思います。時には微笑ましいニュースから、社会的な関心事となっている医学の問題、感動的な闘病記など、幅広く取り扱っていきたいと思います。ブログパーツ
記事まとめ一覧