今日の一問各論3「皮膚・頭頸部疾患」
(問題)
Sturge-Weber症候群では海綿状血管腫がみられる。
(答え)×
(解説)Sturge-Weber(スタージ・ウェーバー)症候群とは、顔面の広範な血管腫,脳軟膜の血管腫による神経症状,ぶどう膜の血管病変による眼症状を合併する母斑症の一種である。遺伝性はないとされている。
1)片側顔面の単純性血管腫、2)眼の脈絡膜血管腫、3)脳軟膜の血管腫の3主徴を呈する。
[補足]
1)皮膚症状:顔面血管腫は、三叉神経第1枝に沿って片側性に分布する。または、顔面全体に及ぶ単純性血管腫を呈する。
2)眼病変:血管腫により緑内障(幼児期から眼圧亢進)をきたし、牛眼と呼ばれる状態をきたす。
…つまり、脈絡膜の血管腫→これにより前房形成異常→眼圧亢進(緑内障)を呈する。ちなみに、牛眼とは、眼圧亢進により角膜が進展し、角膜径の増大をきたした状態です。最終的に、失明に至ってしまうらしいです。
3)中枢神経症状:顔面血管腫の存在する側に、特に後頭葉に脳軟膜の血管腫を有する。約80%の乳児に痙攣発作がある。そのほか、大脳半球萎縮、石灰化、知能低下などをきたすこともある。
治療としては、顔面血管腫に対してはレーザー療法が行われます。痙攣発作には、薬物治療が行われますが、無効な場合は脳を切除します。眼病変に対しては、早期診断と眼圧の調整が重要となります。
【復習】
・単純性血管腫
皮膚から隆起しない境界明瞭な赤色斑であるが,中年以後に隆起することがある.真皮の毛細血管の限局性発育異常で,毛細血管の拡張と結合組織の増殖が加わっている場合がある.臨床的に2型あり,扁平型は隆起せず,大きさ,形,部位,分布もさまざまで片側性のことが多い.性差はない.隆起型は扁平型の上に結節状に隆起して多発する.
・海綿状血管腫
腫瘤を形成する血管腫を海綿状血管腫と総称しています。
(問題)
Sturge-Weber症候群では海綿状血管腫がみられる。
(答え)×
(解説)Sturge-Weber(スタージ・ウェーバー)症候群とは、顔面の広範な血管腫,脳軟膜の血管腫による神経症状,ぶどう膜の血管病変による眼症状を合併する母斑症の一種である。遺伝性はないとされている。
1)片側顔面の単純性血管腫、2)眼の脈絡膜血管腫、3)脳軟膜の血管腫の3主徴を呈する。
[補足]
1)皮膚症状:顔面血管腫は、三叉神経第1枝に沿って片側性に分布する。または、顔面全体に及ぶ単純性血管腫を呈する。
2)眼病変:血管腫により緑内障(幼児期から眼圧亢進)をきたし、牛眼と呼ばれる状態をきたす。
…つまり、脈絡膜の血管腫→これにより前房形成異常→眼圧亢進(緑内障)を呈する。ちなみに、牛眼とは、眼圧亢進により角膜が進展し、角膜径の増大をきたした状態です。最終的に、失明に至ってしまうらしいです。
3)中枢神経症状:顔面血管腫の存在する側に、特に後頭葉に脳軟膜の血管腫を有する。約80%の乳児に痙攣発作がある。そのほか、大脳半球萎縮、石灰化、知能低下などをきたすこともある。
治療としては、顔面血管腫に対してはレーザー療法が行われます。痙攣発作には、薬物治療が行われますが、無効な場合は脳を切除します。眼病変に対しては、早期診断と眼圧の調整が重要となります。
【復習】
・単純性血管腫
皮膚から隆起しない境界明瞭な赤色斑であるが,中年以後に隆起することがある.真皮の毛細血管の限局性発育異常で,毛細血管の拡張と結合組織の増殖が加わっている場合がある.臨床的に2型あり,扁平型は隆起せず,大きさ,形,部位,分布もさまざまで片側性のことが多い.性差はない.隆起型は扁平型の上に結節状に隆起して多発する.
・海綿状血管腫
腫瘤を形成する血管腫を海綿状血管腫と総称しています。