今日の一問各論3 「皮膚・頭頸部疾患」
(問題)
グロムス腫瘍ではRaynaud現象がみられる。



(答え)×

(解説)グロムス腫瘍とは、指尖部皮膚の小動静脈吻合部(neuromyoarterial glomus)に存在するグロムス細胞由来の良性腫瘍である。皮膚,上肢,指,とくに爪下に好発するが、胃・十二指腸,鼻腔などにも生ずる。
 
各年齢層に生じ、女性に多い。1cm内外の小腫瘤で、紫青色〜赤色を呈し、弾性軟である。夜間に痛みや自発痛、寒冷・接触により激しい発作性の疼痛を伴うが、多発型では、痛みは少ない。
 
組織学的には、被膜で覆われ、1層の血管内皮からなる大小の多数の血管腔があって、その周囲に淡染性のわずかな細胞質と大型の核を有した類上皮細胞様のグロムス細胞が層状に増殖し、この集団間に神経線維を含む浮腫性の間質を認め、類臓器的構造を呈している。

[補足]
Raynaud現象といえば、強皮症、多発性筋炎、混合結合組織病、全身性エリテマトーデスなんかでみられます。

四肢末梢の発作的血流障害により、蒼白からチアノーゼ、発赤という色調変化を示す現象をいいます。つまり、白→青→赤という色調変化をともない、色調変化とともに,冷感,蟻走感,疼痛などを生じます。