各論III-7「外耳・中耳疾患」
慢性中耳炎の聴力検査では気導骨導差がみられる。

(正解)○
(正答率)81.8%
(解説)
慢性中耳炎では鼓膜穿孔などが起こり、結果、伝音性難聴をきたす。
故に、気導骨導差(ABギャップ)がみられる。

慢性中耳炎とは…
 中耳腔を中心とする側頭骨含気腔の慢性炎症であり,粘膜の肥厚,肉芽増殖と共に骨病変を伴うものが多い.
 単純性化膿性中耳炎と真珠腫性中耳炎とがあり,いずれも難治性であるが,とくに後者は骨破壊のため重篤な合併症をきたす恐れがあり,早期手術を必要とする.
 臨床的には持続する鼓膜穿孔,耳漏,難聴を特徴とする.難聴は伝音難聴であるが,進行すると内耳障害を伴う混合性難聴となる.耳漏は粘液膿性で急性増悪期には増量する.真珠腫では悪臭が強く真珠腫塊を認める.
 治療は保存的には耳漏の排除,ステロイドや内耳毒性のない抗生物質の点耳などの局所処置,耳管通気に加えて,鼻咽腔疾患の治療を行う.手術は病変の除去と伝音機構の再建をめざす鼓室形成術を行うが,病巣の位置,広がりによっては病変除去を主眼とした中耳根治手術を行う.

[注]これは、医学評論社で毎平日更新中の一問一答を解説していく…という、不毛なことをやるコーナーです。

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