各論III-8「内耳・神経疾患」
先天性風疹症候群では児に難聴をきたすことが多い。
(答え)○
(正答率)90.3%
…一般常識でしょうね。
(解説)
三主徴は難聴,白内障,動脈管開存症であるが,その他,知能障害(IQ:60%は90以下,20%は70以下),小頭症,聾,白内障,緑内障,角膜混濁,脈絡網膜炎,小眼球,斜視,動脈管開存,大動脈の筋線維増殖,心中隔欠損,心筋障害などを認める.幼若乳児では,血小板減少,貧血,肝脾腫,閉塞性黄疸,骨幹端の骨融解,間質性肺炎などを認める.
風疹ウイルスの母胎感染によって起こる先天異常.母親からの胎児感染が起こる頻度は妊娠3ヵ月までは50%である.発育障害,聾,知能低下,肺末梢狭窄などを起こす危険率はウイルスが4ヵ月以後も生存すると高まる.新生児期には患者の63%からウイルスの排出が認められ,5〜6ヵ月では31%,10〜13ヵ月では7%,3歳以降では認められないが,その頃の白内障の組織から検出されている.
このように,この疾患は慢性的であり,出生前に風疹ウイルスの抗体ができた場合でも,細胞内のウイルスは長期生存すると考えられている.母親の風疹感染を予防するために妊娠前の風疹ワクチンの接種(風疹生ワクチン)が有効である.
[注]これは、医学評論社で毎平日更新中の一問一答を解説していく…という、不毛なことをやるコーナーです。
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先天性風疹症候群では児に難聴をきたすことが多い。
(答え)○
(正答率)90.3%
…一般常識でしょうね。
(解説)
三主徴は難聴,白内障,動脈管開存症であるが,その他,知能障害(IQ:60%は90以下,20%は70以下),小頭症,聾,白内障,緑内障,角膜混濁,脈絡網膜炎,小眼球,斜視,動脈管開存,大動脈の筋線維増殖,心中隔欠損,心筋障害などを認める.幼若乳児では,血小板減少,貧血,肝脾腫,閉塞性黄疸,骨幹端の骨融解,間質性肺炎などを認める.
風疹ウイルスの母胎感染によって起こる先天異常.母親からの胎児感染が起こる頻度は妊娠3ヵ月までは50%である.発育障害,聾,知能低下,肺末梢狭窄などを起こす危険率はウイルスが4ヵ月以後も生存すると高まる.新生児期には患者の63%からウイルスの排出が認められ,5〜6ヵ月では31%,10〜13ヵ月では7%,3歳以降では認められないが,その頃の白内障の組織から検出されている.
このように,この疾患は慢性的であり,出生前に風疹ウイルスの抗体ができた場合でも,細胞内のウイルスは長期生存すると考えられている.母親の風疹感染を予防するために妊娠前の風疹ワクチンの接種(風疹生ワクチン)が有効である.
[注]これは、医学評論社で毎平日更新中の一問一答を解説していく…という、不毛なことをやるコーナーです。
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