アメリカ・オハイオ州の模型店で働くリー・スピーバックさんは、2005年8月に、模型飛行機のプロペラで中指の先を切断してしまう事故に遭った。

ところが、切断したはずの手には中指が"生えている"。

なぜ今、中指があるかといえば、それは指が生えてきたから。
米国では再生医療の研究が盛んでサンショウウオを使った実験などが行われている。その試験的な治療のおかげでスピーバックさんの指も元に戻り、以前と変わらぬ毎日を送れるようになったという(Fuji Sankei business eye)。


写真をみると、関節(PIP関節より上で切断。DIP関節が再生されてる)も爪も、指紋らしきものまである。

wikiによれば、

「再生医学とは、人体の組織で、胎児期にしか形成されず、その組織が欠損した場合(たとえば四肢切断など)、再度生えてくることのない組織の機能回復の方法を研究する新しい医学の分野である。…クローン動物作製、臓器培養、多能性幹細胞(ES細胞)の利用、自己組織誘導の研究等などがある」とのこと。まさしく、今回のケースのようなことですね。

そして、その方法とは、
「シャーレ上で培養した組織を患者へ移すといった手法を用いる。将来的には遺伝子操作をした豚などの体内で人間の臓器を養殖するという手法も考えられている。自己組織誘導については、細胞と、分化あるいは誘導因子(シグナル分子)と、足場の3つを巧みに組み合わせることによって、組織再生が可能になるとみられている」
今回では、どのように再生したのか不明です。どのように培養したりしたのでしょうか。さすがに、皮膚じゃないのでシャーレか何かで培養ともいかないでしょうから、マウスやブタで培養したのでしょうね。可動性も不明ですが、神経との接合性もどうなんでしょうか。

まだまだ発展途上とはいえ、これから期待できる分野。
この技術さえあれば、ちょっとした"思いつき"でバリカンで落としてしまったブリトニーの髪も、元通りになるんじゃないでしょうか。

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