去年の5月に550Kgを記録したメキシコ男性。元は22歳当時で132Kgだったが、あまりの体重増加が進んだため、外出もままならない状態だった。

その男性(40)が7日、5年ぶりに家の外に出た。

友人や家族らの助けを借りて家の外に出た男性は、クレーンで吊り上げられてトラックに乗車。家の外で待ち構えた記者団に「5年ぶりの外出はとても気分がいいです」と語った。

男性はまだ自分1人で歩くことはできないが、食事療法や運動を通じ、これまでに体重を200Kgも減らした。

昨年には、ダイエット目的で腸バイパス手術のためのイタリア行きを計画していた男性だが、今は手術の必要性は感じていないとコメントしたという。


現在、病的肥満の患者さんを対象に、手術が行われています。
アメリカでは近年、若年層の肥満に対し、手術による治療が増えているそうです(ロバートウッド・ジョンソン・メディカルセンターとシンシナティ小児病院メディカルセンターの研究チーム)。

たしかに、抑えがたい食欲のため、ダイエットの難しい患者さんには有効な手段かも知れませんが、安易に手術を選ぶようなこともあるのではないでしょうか。

手術である以上、リスクも伴います。また、長期の追跡調査などの結果も不明です。
この男性のように、できるだけ"普通"にダイエットを遂行するのが、一番良いように思えます。