パキスタンの警察は、2年前に死亡した父親を生き返らせようと遺体を掘り起こし、カージャックした救急車で家へ持ち帰った男を追っている。

アブダル・ラーマン容疑者の家族は、彼には精神疾患を患っており、父親の死を受け入れることができていなかったと警察に語っているそうだ。

カラチのフェロザバド警察署の担当官グラム・ムルタザ氏によると、ラーマン容疑者は木曜の夜、救急車の運転手に銃口を向けて車を乗っ取ったあと、遺体を掘り出し、家に持ち帰ったとのこと。

警察は救急車の管理団体とラーマン容疑者の兄弟から通報を受け、金曜日に強制捜査を行った。ラーマン容疑者は、頭蓋骨だけになった死体を12時間以上、寝室に隠しており、家族が家に踏み込んだ際、彼は逃走したという。その後、家族によって遺体は再び埋められたという。

また、ラーマン容疑者は墓地で眠っていたホームレスを誘拐して家に監禁していたとのこと。そのホームレスは、「ラーマン容疑者が泣きながら遺体を生き返らせようと魔法の呪文を唱え、薔薇水を注いでいるのを見た」と証言している。


以前、日本でも「まだ死んでいない」と言って父親の遺体を放置していた事件がありましたが、遺族にとって、家族の死は受け入れがたいものなんでしょうね。

…しかし、それにしても本当に奇妙な事件です。儀式のようなものを行っていることから、おそらく何かにインスパイアされての行動でしょうか。奇異な行動から見て、司法というよりは、医療機関で治療をしたほうがいいかとは思うのですが…どうなんでしょうか。

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