宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(66)による病腎移植を検証するため、万波医師が平成16年3月まで勤務した市立宇和島病院が設置した専門委員会が、同病院での移植25件と摘出20件の大半を「医学的に認められない」と大筋で合意したことが17日、分かった。
専門委は外部の専門家らで構成。十分な内科治療をせず摘出したり、がんの腎臓を移植していることなどから、「摘出、移植ともに大半は認められない。移植患者の選択の公平性にも問題がある」「摘出はすべて認められない。(移植後の)結果が良ければ何をしてもいいというわけではない」など、厳しい意見が大勢を占める。
関係者によると、特にネフローゼ症候群の患者3人から両方の腎臓を摘出、6件の移植に使ったことへの批判が強いという(万波病腎移植、容認せず 市立宇和島病院専門委)。
万波先生の評判は高く、患者からは名医として知られているという。移植の腕は確かで、ほとんどの患者さんが、移植前よりはるかに幸せに、しかも長生きして暮らしている、とのこと。メリットを考えれば、この移植が意味あるものだと思える。
しかも、自分の移植をマスコミで堂々と発表して威張ることもないし、その上、生活は質素で築30年の中古住宅に住み、8年落ちのクラウンに乗っているという。こうしたことをかんがえると、多くの透析患者さんがQOLを犠牲にして生活なさっているのにもかかわらず、「生命倫理」を笠に着て上から批評するだけの人たちより、よっぽど患者さんのことを考えているように思える。
たしかに、病気腎も摘出するべきだったかどうか、長期的に見た問題などもあるかもしれないが、「結果は考慮せず」という委員会の結論はいかがなものなのだろうか。患者さん達が蚊帳の外におかれているような議論に、果たして意味があるのだろうか、とも思ってしまう。
専門委は外部の専門家らで構成。十分な内科治療をせず摘出したり、がんの腎臓を移植していることなどから、「摘出、移植ともに大半は認められない。移植患者の選択の公平性にも問題がある」「摘出はすべて認められない。(移植後の)結果が良ければ何をしてもいいというわけではない」など、厳しい意見が大勢を占める。
関係者によると、特にネフローゼ症候群の患者3人から両方の腎臓を摘出、6件の移植に使ったことへの批判が強いという(万波病腎移植、容認せず 市立宇和島病院専門委)。
万波先生の評判は高く、患者からは名医として知られているという。移植の腕は確かで、ほとんどの患者さんが、移植前よりはるかに幸せに、しかも長生きして暮らしている、とのこと。メリットを考えれば、この移植が意味あるものだと思える。
しかも、自分の移植をマスコミで堂々と発表して威張ることもないし、その上、生活は質素で築30年の中古住宅に住み、8年落ちのクラウンに乗っているという。こうしたことをかんがえると、多くの透析患者さんがQOLを犠牲にして生活なさっているのにもかかわらず、「生命倫理」を笠に着て上から批評するだけの人たちより、よっぽど患者さんのことを考えているように思える。
たしかに、病気腎も摘出するべきだったかどうか、長期的に見た問題などもあるかもしれないが、「結果は考慮せず」という委員会の結論はいかがなものなのだろうか。患者さん達が蚊帳の外におかれているような議論に、果たして意味があるのだろうか、とも思ってしまう。