携帯電話を使用するほど精子の質が低下している。不妊治療を受けている男性364人を調査した結果を米クリーブランドクリニックの医師らがまとめ、研究論文を近々学会誌Fertility and Sterilityに掲載する。

この研究は、昨年10月の全米生殖医療学会で発表し、大きな反響を呼んだ。研究をまとめたAshok Agarwal医師はテレビ局KPIXのインタビューに答え、「1日4時間以上携帯電話を使用する男性は、精子の数、質、量で著しい低下が見られた」と述べた。質の指標は、運動性、生存能力、形態の3つで、使用時間が多いほど低い傾向があり、はっきりした差となって現れた。

しかし、原因については分かっていない。電磁波が精子を作る細胞を熱で暖めたり、ホルモンに影響する可能性もある。Agarwal医師は、「電磁波が精子の遺伝子かDNAに損傷を与え細胞を殺している可能性がある」と指摘している。
(米研究で携帯使用による精子不良?日本では?)


「1日あたり4時間以上の通話」をする人は、かなり少ないんじゃないでしょうか。
それに、本当に携帯電話だけが問題なんでしょうか?電磁波が原因だったら、PCの長時間使用や環境によっても影響されそうですが、そうした要因を考慮していないのも気になります。

電磁波−DNA損傷の因果関係も不明ですので、今後の研究が待たれますが、不妊で悩んでいらっしゃるかたは、一考に値するのではないか、と思われます。

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