宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師らによる病気腎移植について、広島県医師会は、「第三の移植として残す道を探りたい」と容認する見解をまとめた。
見解は「日本移植学会に入らず、決められている移植ルールを無視した」としながらも「脳死移植が少なく生体移植に頼らざるを得ない日本の事情がある。患者の同意を取って実績を上げたことは称賛したい」との考えを示した。
県医師会の高杉敬久副会長は「インフォームドコンセント(十分な説明と同意)をしっかりするなど課題はあるが、研究をやめるのは医学にとって不幸だ」と話している。
広島県では、呉共済病院(呉市)の光畑直喜医師が「瀬戸内グループ」の一員として病気腎移植を実施した。
(病気腎移植「残す道を」…広島県医師会が容認の見解)
万波誠医師による病腎移植を検証するため、万波医師が平成16年3月まで勤務した市立宇和島病院が設置した専門委員会が、同病院での移植25件と摘出20件の大半を「医学的に認められない」と大筋で合意されている。
また、病腎移植問題で、日本移植学会(田中紘一理事長)が米国移植学会に対し、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠・泌尿器科部長らが5月に米学会で行う予定だった論文発表について再考を求める内容の書簡を送っているなど、病気腎移植に関しては逆風が吹き荒れている。その中で、「病気腎移植は必要だ」と声を上げることは非常に難しいことではないか。
議論すらすることすら難しい状態で、それにも関わらず声を上げた広島県医師会の行動は、非常に意味あることではないか。これからも、この問題を積極的に議論・研究する姿勢が望まれる。
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米移植学会での万波医師論文発表、日本側要請で中止に
万波病腎移植 「結果が良ければ何をしてもいいというわけではない」
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県医師会の高杉敬久副会長は「インフォームドコンセント(十分な説明と同意)をしっかりするなど課題はあるが、研究をやめるのは医学にとって不幸だ」と話している。
広島県では、呉共済病院(呉市)の光畑直喜医師が「瀬戸内グループ」の一員として病気腎移植を実施した。
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万波誠医師による病腎移植を検証するため、万波医師が平成16年3月まで勤務した市立宇和島病院が設置した専門委員会が、同病院での移植25件と摘出20件の大半を「医学的に認められない」と大筋で合意されている。
また、病腎移植問題で、日本移植学会(田中紘一理事長)が米国移植学会に対し、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠・泌尿器科部長らが5月に米学会で行う予定だった論文発表について再考を求める内容の書簡を送っているなど、病気腎移植に関しては逆風が吹き荒れている。その中で、「病気腎移植は必要だ」と声を上げることは非常に難しいことではないか。
議論すらすることすら難しい状態で、それにも関わらず声を上げた広島県医師会の行動は、非常に意味あることではないか。これからも、この問題を積極的に議論・研究する姿勢が望まれる。
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