慶応大病院(東京都新宿区)で昨年10月に妊娠25週、体重265gで生まれた女の赤ちゃんが3日、退院した。同大が同日発表した。赤ちゃんは現在体重3,000gを超え、母子ともに健康という。超低出生体重児(1,000g未満)で生存した例としては、04年に米国で生まれた260gの赤ちゃんに続き、世界で2番目に小さいという。
切迫早産のため予定より15週早く生まれた赤ちゃんは、体の機能が未熟で慢性肺疾患や未熟児網膜症などと診断された。だが人工呼吸器をつけ、へその血管からの栄養剤補給などの治療を続け、自分でミルクを飲めるまで成長したという。
超低出生体重児の救命率は8割といわれるが、500g未満の場合はかなり難しい。米アイオワ大医学部の超低出生体重児の記録によると、世界では1938年以来、300g以下で生まれて成長した赤ちゃんは10人いて、全員女の子。慶応大は99年にも289gで生まれた赤ちゃんを助けたことがある。
担当の池田一成医師は「99年時の経験と、院内感染コントロールがうまくいったのが助かった理由」と話している。
(世界で2番目に小さい265グラム赤ちゃん、無事退院)
2,500g未満を総括して低出生体重児(low birth weight infant)そしてさらに分類して以下になります。1,500g未満を極低出生体重児(very low birth weight infant)といい、1,000g未満を超低出生体重児(extremely low birth weight infant)といいます。
また、出産週数によっては、37週未満をすべて早産児 (preterm infant)といい、28週以上37週未満は妊娠(在胎)28週以上の早産児(other preterm infant)、22週以上28週未満では超早産児(extremely immature infant)といいます。
早く、小さく生まれた赤ちゃんは、体のさまざまな機能が未熟なため、いろいろな合併症を起こしやすくなります。新生児仮死、呼吸窮迫症候群、動脈管開存症、低血糖、電解質異常などが生後数日間の間に起こることがあります。
また、生後数日から数週間にかけて、慢性肺疾患、無呼吸発作、貧血、黄疸などが起こることがあります。免疫力も弱いため、重症の感染症にかかりやすくなります。また、未熟児網膜症がみられることもあります。
小さな赤ちゃんは、いろいろなサポートを受けながら、これらを乗り切っていく必要があります。生存率が上がっているとはいえ、この女の子のように無事に退院まで漕ぎ着けることが出来たことは、確率的に言えば本当に幸運なことではなかったでしょうか。喜ばしいことです。
【関連記事】
小さなペットボトルの重さの超未熟児、退院へ
切迫早産のため予定より15週早く生まれた赤ちゃんは、体の機能が未熟で慢性肺疾患や未熟児網膜症などと診断された。だが人工呼吸器をつけ、へその血管からの栄養剤補給などの治療を続け、自分でミルクを飲めるまで成長したという。
超低出生体重児の救命率は8割といわれるが、500g未満の場合はかなり難しい。米アイオワ大医学部の超低出生体重児の記録によると、世界では1938年以来、300g以下で生まれて成長した赤ちゃんは10人いて、全員女の子。慶応大は99年にも289gで生まれた赤ちゃんを助けたことがある。
担当の池田一成医師は「99年時の経験と、院内感染コントロールがうまくいったのが助かった理由」と話している。
(世界で2番目に小さい265グラム赤ちゃん、無事退院)
2,500g未満を総括して低出生体重児(low birth weight infant)そしてさらに分類して以下になります。1,500g未満を極低出生体重児(very low birth weight infant)といい、1,000g未満を超低出生体重児(extremely low birth weight infant)といいます。
また、出産週数によっては、37週未満をすべて早産児 (preterm infant)といい、28週以上37週未満は妊娠(在胎)28週以上の早産児(other preterm infant)、22週以上28週未満では超早産児(extremely immature infant)といいます。
早く、小さく生まれた赤ちゃんは、体のさまざまな機能が未熟なため、いろいろな合併症を起こしやすくなります。新生児仮死、呼吸窮迫症候群、動脈管開存症、低血糖、電解質異常などが生後数日間の間に起こることがあります。
また、生後数日から数週間にかけて、慢性肺疾患、無呼吸発作、貧血、黄疸などが起こることがあります。免疫力も弱いため、重症の感染症にかかりやすくなります。また、未熟児網膜症がみられることもあります。
小さな赤ちゃんは、いろいろなサポートを受けながら、これらを乗り切っていく必要があります。生存率が上がっているとはいえ、この女の子のように無事に退院まで漕ぎ着けることが出来たことは、確率的に言えば本当に幸運なことではなかったでしょうか。喜ばしいことです。
【関連記事】
小さなペットボトルの重さの超未熟児、退院へ