日本赤ちゃん学会(理事長=小西行郎・東京女子医科大学教授)は、地域や企業内の保育所などで働く保育士らを対象にした新たな講座を、5月にも大阪でスタートさせる。来年度以降、東京を含めた他都市での開講も検討する。
 
これまで育児現場に出る機会が少なかった認知発達心理学系の研究者らが指導にあたる。受講修了者には同学会認定の“資格”が与えられる。
 
この講座では、赤ちゃんの行動観察や実技などを交えたカリキュラムを組む方針。テーマも認知や運動、言葉、睡眠、音楽など多岐にわたる。小西理事長は「保育士に対し、最新の研究に基づいた指導を行うことで、父母たちにも正しい知識や情報が届く。育児に対する不安についても、保育士を通じて科学的に説明することも可能になるだろう」と話している。
(日本赤ちゃん学会の新講座スタートへ 保育士ら対象)


日本赤ちゃん学会という聞き慣れない学会名。
その設立理念は、"赤ちゃんを総合的にとらえ、医療、工学、心理学、社会学など多面的な視点から「赤ちゃんを中心とした赤ちゃん学」という21世紀の学問領域の構築を目指す"というものとのこと。平成13年4月に設立されたそうです。

小林登(東京大学名誉教授)と小西行郎(東京女子医科大学教授)が、前身の日本乳幼児行動発達研究会を発展させようと考えたのが始まり。入会方法は、
1)会員事務局から「日本赤ちゃん学会入会申込書」を取り寄せる。

2) 「日本赤ちゃん学会入会申込書」に必要事項を記入のうえ、郵送にて会員事務局に送付(ファックス、メールは不可)

3)上記入会申込書の送付から10日以内に年会費を指定口座に振込み(年会費は、正会員5000円、学生会員3000円)

…とのこと。結構、お手軽に登録できるそうです。
シンポジウムなど、精力的に活動されているようです。公開講座なども行われ、「どう育てたら…」といった保護者や保育士の方への啓蒙を行っている模様。興味のある方は、日本赤ちゃん学会HPから公開シンポジウムの案内を読まれてはいかがでしょうか。

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