カナダの36歳の女性が、7歳の娘の将来の不妊治療に備え、モントリオールのマッギル大学で、卵子を凍結保存する試みを始めた。
同大の倫理委員会はこの保存を認めているが、家族関係が複雑になるため、議論を呼びそうだ。
この女性はメラニー・ボアバンさん。娘は染色体に変異があり、子供を作るのに必要な卵子を得ることができない。同大で開発した最新の凍結保存技術だと、新鮮な卵子と変わらない受精成績が得られるという。
娘がこの卵子を使って妊娠・出産すると、自分の子であると同時に、遺伝的には父親の違う妹か弟となる。生まれた子から見ると、祖母のボアバンさんが遺伝的な「母親」で、ボアバンさんが亡くなった後に誕生する可能性もある。実際にこの卵子を使うかどうかは、娘の将来の選択に委ねられるという。
(「7歳の娘のため」カナダで36歳母が卵子を凍結保存)
日本では、夫の死後生殖が日本産科婦人科学会にて禁止されることが、決定されました。その理由としては、学会倫理委員会の吉村泰典委員長(慶応大教授)は「あらゆる医療行為は、実施する時点で本人の同意が必要だ。凍結精子を死後に使うことは、提供者本人の同意が得られないので医療行為として認めることはできない」とのこと。
凍結精子の保存期間を「提供者の生存中」と限定。提供者の死後は精子を廃棄するとし、保存していた精子を体外受精などに使って子を得ることを禁止しました。凍結した受精卵や卵子の死後使用は、既に禁じています。
世界での動きをみながら、日本では今後どのように法制化されていくのでしょうか。
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娘がこの卵子を使って妊娠・出産すると、自分の子であると同時に、遺伝的には父親の違う妹か弟となる。生まれた子から見ると、祖母のボアバンさんが遺伝的な「母親」で、ボアバンさんが亡くなった後に誕生する可能性もある。実際にこの卵子を使うかどうかは、娘の将来の選択に委ねられるという。
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凍結精子の保存期間を「提供者の生存中」と限定。提供者の死後は精子を廃棄するとし、保存していた精子を体外受精などに使って子を得ることを禁止しました。凍結した受精卵や卵子の死後使用は、既に禁じています。
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