「薄毛と闘うSNS」。こう銘打ったSNSが2007年4月中旬に誕生した。「かみの王国 ハゲル〜ナ!」だ。

特許翻訳やインターネットのHP翻訳などをてがける創和エイジェンシー(茨城)が4月18日からサービスを始めた。これまでに50〜60人が登録、20〜30社から広告関係の問い合わせが来ているという。「(大手SNSでは)薄毛について恥ずかしくて本気で語り合えない」などの不満の声があることから始めた。

「ハゲルーナ」のトップページには、「毛髪ニュース」「おすすめ毛髪サイト」などのコーナーのほか、育毛関係の広告も右欄に3つ並ぶ。大手の「大正製薬」の広告もある。髪が3本生えたギョロ目の「ハゲルーナ大王」のキャラクター図もある。毛髪ニュースの見出しを見ると「アデランス、9月に毛髪関連事業部門を(略)に移行(日経プレスリリース)」「ハル・ベリーが坊主頭に挑む(MTVジャパン)」などとある。

プロフィールで「頭頂部まで薄くなってきた」と「告白」している人の日記を見ると、「髪の毛がさびしくなったのが10代後半です/なので年齢の割り(ママ)に色々試してます」。「某社の」育毛、増毛、かつら、サプリメントを「実体験した」と書き、「そして明日/人口毛植毛にチャレンジです。今から楽しみです」と続けている。
(「薄毛と闘うSNS」が誕生)


爆笑問題が、AGA対策のCMに出たりと、薄毛に関する啓蒙活動が進んでいるようですが、まだ「恥ずかしい…でも、仲間が欲しい」という人が多いために、こうしたSNSが登場したのではないでしょうか。

そもそも、AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。

成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことを指します。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。抜け毛が進行し、薄毛が目立つようになります。

AGAの脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロンであり、テストステロンが5αリダクターゼによって変換されたもの)が高濃度にみられ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられています。成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細い短い髪の毛が多くなると全体として薄毛が目立つようになります。

現在では、フィナステリドなどの治療薬もあります。
心配されているかたは、一度、病院に行かれてはいかがでしょうか。

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