建材などに含まれる化学物質で体調を崩す「シックハウス症候群」の対策を巡り、日本の特定非営利活動法人(NPO法人)が台湾での専門家養成を支援する。予防や改善策などを助言する日本の資格認定制度のノウハウを“伝授”し、台湾での発症防止につなげたい考えだ。中国からの支援要請もあり、関係者は「日本の予防策をアジアで役立てたい」と意気込んでいる。
 
このNPOは「シックハウス診断士協会」(東京・港)。2004年から診断士の認定試験を実施している。現在は住宅関連業者を中心に国内の約4000人が診断士の資格を取得。症状に悩む人から相談を受けたり、住宅の新築やリフォーム時に建材の選び方を助言したりするなど同症候群予防の専門家として活躍している。
(シックハウス対策、台湾で専門家養成・日本のNPO法人)


シックハウス症候群とは、新築の住居などで起こる、倦怠感・めまい・頭痛・湿疹・のどの痛み・呼吸器疾患などの症状があらわれる体調不良の呼び名です。

これらの問題は、生活の基礎となる住宅が原因であるため、家という大きな買い物をした人にとっては深刻な問題となりやすいとされています。特に、原因が判らない時代には、自宅療養して問題が更に大きくなるケースも見られたとされます。

この症状を含む症候では、家屋など建物の建設や家具製造の際に利用される接着剤や塗料などに含まれる有機溶剤や、木材を昆虫やシロアリといった生物からの食害から守る防腐剤、またはそれに類する以下のような揮発性有機化合物 (Volatile Organic Compounds, VOC) に影響されているものと考えられている。
・ホルムアルデヒド
・アセトアルデヒド
・トルエン
・キシレン
・エチルベンゼン
・スチレン

化学物質過敏症の一種とされ、原因物質を生活環境から減らすために、充分な換気や居住環境の改善が望まれます。特に、湿度が高くなると、合板に含まれているホルムアルデヒドが放散する量が増えるといわれています。さらに、換気をしないと室内のホルムアルデヒド濃度が上昇してしまいます。しっかりと風の通り道を作ってあげて、こまめに換気をするのが重要だそうです。

また特に近年では、これら原因物質を含まない建材や接着剤・塗料も開発・発売されており、建築業界でも積極的にこれらの製品を取り入れる動きもあります。こうした動きが、より大きなものになり、社会的な関心になれば、と思われます。

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