十二指腸に良性のポリープが見つかった皇太子さまは6日、東大病院(東京都文京区)で手術を受けられた。手術の準備のため、5日から入院されていた。手術では、内視鏡などを使いポリープを切除。今後は経過観察のため約1週間、入院し、その後も1週間前後、東宮御所で静養される。

これに先立ち、雅子さまは同日午前9時10分ごろ、車で東大病院を訪れ、手術直前の皇太子さまを見舞われた。皇太子さまは今年3月、定期検診でポリープが見つかり、5月の再検査で良性と最終確認されていた。

十二指腸のポリープは、大腸や胃と比べて1万人に2、3人しか症例のない珍しいものとされる。
(皇太子さま、手術受けられる 十二指腸のポリープで)


ポリープ(polyp)は、病理学的に粘膜(上皮細胞)に覆われた管腔臓器に発生する隆起性病変の総称とされます。最も発生頻度の多いのは胃や結腸直腸など消化管の粘膜にできるポリープです。

ポリープという用語は内視鏡検査などで観察される隆起性病変全般を形態的に表現するために用いられることが多いです。ポリープがどのような疾患に相当するかは、内視鏡生検やポリープ切除(ポリペクトミー)などで病変の一部を生検して、病理組織学的検査を行うことが必要です。病理検査の結果と内視鏡検査の結果を総合して具体的な疾患名(診断名)が確定します。

十二指腸ポリープでは、胃のポリープや異型上皮層と同じ様な性質の隆起が十二指腸にもできますが、あまり多くはありません。症状はなく大部分は放置してかまわないものです。1cmを越える大きめの腺腫は、癌との区別も難しく内視鏡的に切除するのがよいとされます。金沢一郎・皇室医務主管によると、ポリープは良性で、大きさは「小さくはなく、摘出するに値する大きさ」とのことです。

ご公務はお忙しいことと思いますが、是非ともご慈愛願いたいと思います。

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