原因不明のせきが長く続く大人の約2割に百日ぜきの疑いがあることが、国立病院機構福岡病院の野上裕子部長らの調査でわかった。
香川大学で先月、100人以上が百日ぜきに集団感染して休講となったが、大人の間で予想以上に百日ぜきが広がっていることが明らかになった。横浜市で開かれている日本アレルギー学会で11日報告された。
研究グループは、2000年以降に同病院を受診した大人の患者で、1か月以上せきが続き、結核や気管支ぜんそくなどの病気が見つからない144人について血液を調べ、百日ぜきの免疫の有無などを調べた。その結果、29人(20・1%)に、百日ぜきの毒素や菌に対する免疫が強く表れ、百日ぜきに最近感染した疑いが強いことがわかった。
(原因不明の長引くせき、大人も百日ぜき注意…福岡病院調査)
百日咳は、百日咳菌による飛沫感染(唾液など)で広まっていきます。
症状としては、カタル期(1〜2週)→痙咳期(3〜6週)→回復期(2〜3週)という順に進行していきます。
最初は鼻水や咳などの普通の風邪症状で始まりますが、やがて咳の回数が増えて程度も激しくなります。発熱などはなく咳(発作性けいれん性の咳)が続き、咳き込み方が激しくなっていきます。咳は、顔を真っ赤にしてコンコンコンと立て続けに激しく咳き込み(スタッカート)、それに引き続いてヒューと音をたてて息を吸い込む(フープ)という一連の発作を何度も繰り返します(レプリーゼ)。咳のために嘔吐したり、連続的な咳のあとに急に息を吸い込むため音が鳴ったりします。
上記の通り、最近は大人でも、2週間以上続くしつこい咳の症状を示す人の2割近くで百日咳菌の関与が明らかになったという研究結果も報告されています。大人の患者には、20〜40代の人が比較的多いようです。
小児期に三種混合ワクチン(DPTワクチン)による予防接種が行われていますが、今は成人に感染しているようです。治療は、主にエリスロマイシン等のマクロライド系抗生物質を投与します。
もしかして、と思われた方は単なる風邪と思わず、病院へ行かれてはいかがでしょうか。
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