人が見る夢の8%が性的な場面に関するものであることがカナダの研究で示され、米ミネアポリスで開催された睡眠専門家協会(APSS)年次集会で発表された。
 
男性は架空の人物と、女性は現在または過去のパートナーや有名人とのセックスの夢を多く見る傾向があるという。同様の研究は1960年代以来とされているが、前回の研究では男性が女性の2倍の比率で性的な夢を見ると報告されていたのに対し、今回の研究では男女差がみられなかった。女性が性的な夢を見る回数が増えたか、それを報告する頻度が増えたということであるが、どちらにしても興味深いと、研究を行ったモントリオール大学心理学准教授のAntonio Zadra氏は述べている。

今回の研究では、公募に対して回答を寄せた20〜89歳のカナダ人の女性109人、男性64人を対象に、1カ月間の夢の記録を検証した。夢の数は総計3,500以上。被験者の性的指向についてはデータを取らなかった。男女とも、性的な夢のうち4%でオルガスムスに達したと回答した。最も多かったのは性交の夢で、次いで性的な誘いをかける夢、キス、空想、自慰などが続いた。

女性では、望まないセックスをする夢が18%と多くみられたのに対し、男性では5%であった。有名人が相手の夢は女性で9%、男性で5%。複数の相手とのセックスの夢は男性に多くみられた。性交の夢で、相手がオルガスムスに達したとする回答は男性にはみられず、女性では4%であった。「少なくとも夢の中では、男性は一様に自分のことしか考えていないようだ」とZadra氏は述べている。
(セクシーな夢見はよくあること)


「空を飛んでいる夢をみると欲求不満」というのはよく言われていることだと思いますが、実際にコトに及んでいるような夢をみている人も結構いるようです。

睡眠には深い眠りのnonREM(rapid-eye movement)睡眠(脳が休眠状態)と浅い眠りのREM睡眠(身体が休眠状態)があり、夢を見るほとんどがREM睡眠時だと言われています。一般的には、入眠してから最初のREM睡眠出現までは60〜120分。その後、nonREM睡眠とREM睡眠をおよそ90分周期で繰り返します。

ちなみに人は、このREM睡眠中に脳内部の情報を整理して、記憶を再編し固定するのだそうです。夢を見る原因では脳内で行われる記憶の再編と固定の作業ではないかとも言われています。

およそ、3〜5パートの夢をみるそうですが、起きる頃には忘れてしまっているそうです。実際は、覚えていないだけで、意味の分からないトンデモな夢をみているのかも知れませんね。

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